■中日は「本気で優勝する気はないように見える」

──“羽月ショック”により、当のチームも交流戦は6連敗スタート。最下位転落も時間の問題な気が……。

C 現在最下位の中日は、岡林勇希(24)が実戦復帰するなど、低迷の要因だったケガ人も戻りつつある。

B ただ、その中日も、そこから上となると、まだまだ厳しい。現状は新設されたホームランテラスの地の利も生かせてないからね。

A そもそも、次代の主軸候補たる石川昂弥(24)やブライト健太(27)、鵜飼航丞(27)らが全員右打者なのに、左の松中信彦を打撃コーチに据えているのも理解に苦しむ。和田一浩を切った時点で、本気で優勝する気はないように見える。

C 親会社がジリ貧の球団としては、優勝はできないけど客は入る、という今の状態がベストというのもあるんじゃないですか?

B それはある。さらなる人件費圧縮のためか、今季になってコーチだけじゃなく、裏方のトレーナーらも一新したとか。ケガ人続出も、そのせいだと言うんだから、もはや本末転倒だよ。

──今年も交流戦では“パ高セ低”が顕著です。記者目線からも、感じますか?

A 今の巨人を見れば分かるじゃない。楽天では事実上の構想外だった田中将大(37)が、普通にローテを回っている。FA加入の則本昂大(35)にしても、とっくにピークを過ぎた投手だし。

B パ・リーグ相手にも遜色なく通用するのは阪神の高橋遥人(30)ぐらい。「新庄剛志監督の神通力も限界か」なんて話もチラホラ聞こえる日本ハムにしたって、その阪神を、あっさり3タテしちゃうわけだから。

C 日ハムのつまずきは、対ソフトバンク戦の開幕8連敗が原因。仮に、ここが4勝4敗なら、それだけで首位争いにも加われる。日ハム以外の5球団相手に互角か、それ以下の戦いを強いられているソフトバンクのほうが、マズい気もします。

A そうだね。新庄としても、有原航平(33)の不振は誤算だったろうけど、彼の獲得は、あくまで球団マター。かねて「エスコンは苦手」と公言していた投手に5億円もの大枚をはたいた責任も、当然、監督でなくフロントにあるわけで。

C あとは、左右の両輪と目された宮城大弥(24)&山下舜平大(23)の2人がそろって今季絶望。しかも、これと言った話題にも乏しいオリックスが依然、上位なのが、なにげにスゴいです。

A ひと昔前は、セ・リーグの主催試合で売れっ子芸能人の始球式があるのは、だいたいオリックス戦というのが“交流戦あるある”だったりもしたけどね。

C 山本由伸(27/ドジャース)を擁したリーグ3連覇を経て、今やオリックスも、春の宮崎キャンプでは巨人を凌ぐほどの人気球団。今季の観客動員だってヤクルトや広島より上なんですから、そんなこと言ってると炎上しますよ(笑)。

【後編】セ・リーグの絶対王者である阪神の藤川球児監督が「余裕はない」と記者たちから評される理由や、好調続くヤクルトの池山隆寛監督が選手たちとコミュニケーションを取っていた意外な手段など、まだまだくすぶる爆弾を一挙放出する。《【後編】はこちらから》