本サイト恒例のプロ野球「記者座談会」。ペナントレースが折り返し地点に入ったところで、巨人・阿部慎之助前監督の逮捕という大事件が勃発。さらに、“ゾンビたばこ”で契約解除の羽月隆太郎がネットで「(使用者は)他にもいた」と暴露し、球界に激震が走っている。手に汗を握るセパ両リーグの激突の中、ベンチ裏で発火した爆弾を徹底調査!

A氏 スポーツ紙デスク。スポーツ紙一筋30年。球団上層部に太いパイプ。
B氏 スポーツライター。球団職員から記者に転職。現場情報に自信アリ。
C氏 週刊誌記者。ネタは足で稼ぐ週刊誌記者。大リーグ情報にも精通。

──前回に続いて、交流戦後の展望をお聞かせ願えますか?

B まあ、パ・リーグに関しては“蚊帳の外”なのは、楽天だけ。それ以外の5球団には、まだ優勝の芽も十分あるんじゃない?

C そうですね。広島と並んで交流戦6連敗スタートの楽天は、このタイミングで鈴木大地(36)を突如、主将に指名するなど、分かりやすく迷走中。新加入の右腕・ウレーニャ(34)を中5日で起用した5月8日の西武戦では、三木肇監督から飛び出した「詳しくは(石井一久)GMに聞いてください」なるトンデモ発言も巷で話題になりました。

A あれはサンスポがうっかり見出しに使ったら、思いの外バズってしまったというだけで。後ろ向きとも取れるああいう物言いは、実は三木監督の通常運転でもあるんだよ(笑)。

B だいたい「お金は出すが口も出す」三木谷浩史オーナーの下では、監督なんて誰もやりたがらない。監督とは名ばかりの“中間管理職”と分かった上で、それに徹する三木監督は、むしろ立派だと思いますよ。

A そうそう。これまでの紆余曲折を見ている我々にしたら、「それぐらい大目に見てやってよ」という思いもある。その点は、すべての決定権をフロントが握るDeNAの相川亮二監督も、しかりだけど。

──両リーグで、下馬評を覆す番狂わせ”を演じている西武&ヤクルトについては、どうでしょう?

C 西武は、今季から取締役にも名を連ねる元カープの広池浩司球団本部長の評判がすこぶるいい。GW明けに高橋光成(29)が海外FA権を取得した際も、すかさず「残ってもらうためのオファーは絶対にする」と、態度を鮮明にしていました。

A これまでの西武は一貫して「去る者は追わず」の姿勢。それが流出に歯止めがかからない悪循環を生んできた。仮に高橋自身の意思が“大リーグ再挑戦”で固まっていたとしても、そういうひと言は、その後の関係性においても大事だったりするからね。

B 実際、球団内でも「広池さんが仕切るようになって、見違えるほど雰囲気がよくなった」との声は、かなり聞く。目下、好調の原動力ともなっているネビン(29)の契約延長を、昨年6月の段階で早々に決めたことも、今にして思えば大ファインプレーでしたよね。

C 出ていく一方だったFA市場に参戦して、桑原将志(32)と石井一成(32)の両獲りに成功したこと。内外に向けた「変える」という意思表示の部分では、あれも大きかったと思います。