木村拓哉(50)の『教場0』(フジ系・月曜9時)や、福山雅治(54)主演の『ラストマンー全盲の捜査官-』(TBS系・日曜10時)、橋本環奈(24)の『王様に捧ぐ薬指』(TBS系・火曜10時)やなど各局が力を入れたラインナップで挑む春ドラマ。その中で異彩を放っているのが、夫婦間の“セックスレス”を描いた『あなたがしてくれなくても』(フジ系・木曜10時)だ。

 物語の主人公は奈緒(28)演じる建設会社の営業課で働くOL吉野みち。夫・吉野陽一(永山瑛太・40)との不自由ない夫婦生活は5年目を迎えるが“セックスレス”に悩んでいる。職場の後輩のアドバイスに従い、派手な下着を身に着けなんとか夜の夫婦生活を盛り上げようとするも、期待外れの結果ばかりでうなだれる日々が続く。

 そんな中、みちは職場の上司で愛妻家の新名誠(岩田剛典・34)にセックスレスを打ち明ける。愛妻家の新名も妻・新名楓(田中みな実・36)との間に同じ悩みを抱えており、2組の夫婦のセックスレスをテーマに物語は進んでいく。

 夫婦間の問題として近年、注目を集めているセックスレス。4月20日に放送された第2話では、みちと陽一の夫婦生活に2年ぶりの変化が訪れた。これを受け、SNS、ネット上では、同ドラマに共感を感じた視聴者が、“ものすごいリアリティー”や“家族と向き合う「姿勢」が大切”といった感想を寄せている。

 近年、多部未華子(34)が主演し、家政夫との生活をテーマとした『私の家政夫ナギサさん』(TBS系・2020年)や、田中圭(38)と吉田鋼太郎(64)が出演した『おっさんずラブ』(テレビ朝日系・2016年)のように、ジェンダーを扱ったドラマが地上波のゴールデンタイムで放送されることも珍しくなくなった。