■3位は東京都の府中市と調布市
では、家計に最も優しい、“安い街”はどこなのか。各項目を横断して見えてきた総合ランキングの栄えある1位に輝いたのは、和歌山県和歌山市だった。
「ガソリン、水道、住居費のバランスがいい。レギュラーガソリン価格は和歌山県が全国1位の安さで、和歌山市の上下水道料も全国5位、家賃相場も安い。毎月の固定費を抑えやすい、“生活固定費の優等生”といえる街です」(前出の経済評論家)
2位は宮崎県宮崎市。
「宮崎県は家賃相場の安さが全国1位というのが大きい。さらに後期高齢者医療保険料も安い。住居費と老後医療費を抑えたい人にとっては、かなり魅力のある地域です」(同)
3位は東京都の府中市と調布市。
「府中市は国民健康保険料の安さが全国1位、調布市も2位。しかも車なしでも暮らしやすい。ただし、東京都全体では後期高齢者医療保険料が高いので、年齢によって見るべきポイントは変わってきます」(同)
最後に“暮らしやすさを見る補助線”として「自治体の『財政力指数』にも注目したい」と話すのは、移住プランナーでファイナンシャル・プランナーの仲西康至氏だ。
「財政力指数は、その自治体の懐具合が見られる数字です。1.0を超える自治体は財政に余裕があり、行政サービスや補助金も充実しやすい。ただし、懐が豊かだからといって、自分に合う街とは限りません。水道代、医療、交通など、生活に関わる数字を合わせて見ることが大切ですよ」
あなたの住む街は、安い街? 高い街?
【前編】では実は地域差が大きい“ステルス税金”と呼ばれる「国民健康保険料」の安い街や、地方では重要な「ガソリン価格」などを専門家が解説している。《【前編】はこちらから》
丸山晴美(まるやま・はるみ)
外国語の専門学校を卒業後、旅行会社、フリーター、会社員、コンビニ店長へと転職。22歳で節約に目覚め、年収が350万円に満たないころ、1年で200万円を貯める。26歳でマンションを購入。2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザーの資格を取得し、お金の管理、運用のアドバイスなどを手掛け、TV、雑誌などで幅広く活躍している。
仲西康至(なかにし・こうじ)
1965年、奈良県生まれ。近畿大学理工学部卒業後、商社に入社し、半導体事業部に所属。2003年にFP(ファイナンシャル・プランナー)資格取得。06年3月に退社し、独立系FP「生活アドバイスまごころ」起業。同年8月、国内初の「移住専門FP」としてスタートし、マスコミに取り上げられる。同年11月には家族で北海道へ移住。「移住プランナー」として、約19年間で2,500組の移住相談実績、500人の移住をサポート。