■大リーグ初昇格の“同胞”西田陸浮の存在も刺激に
また、最大の障壁と見られていた大リーグ特有の過密日程も、ことホワイトソックスに限っては、すでに西海岸での試合はゼロ。
フロリダ州が本拠の敵地レイズ戦が、7月31日から3試合予定されている以外は、長距離移動もほぼない。
「物理的な距離では、アストロズの本拠地ヒューストンあたりも遠いですが、シカゴからは垂直移動で時差もない。移動や時差の負担が少ないのはプラス要素と言えるでしょう」(前出の福島良一氏)
村上の離脱直後にも、今季3度目となる5連勝を飾るなど、弱小で知られたチームは目下、見違えるほどの快進撃を続けている。
さらに先頃、大リーグ初昇格を果たした1学年下の“同胞”西田陸浮(25)の躍動も、大きな刺激になる。
「昨季まで3年連続で100敗超。本塁打もリーグではロイヤルズに次いで少なかったチームが、今季はスター軍団のヤンキースに匹敵するほどの量産体制を維持している。これはもう、村上の存在がチームを変えた、と言っても差し支えはないでしょう」(同)
新人最多本塁打は、P・アロンソ(31/オリオールズ)が19年に記録した53本。村上もケガからの復帰後、活躍を継続できれば、新人王はもちろん、その先に本塁打王も見えてくる。
昨季の大谷をも超える、歴史的な“大まくり”に期待したい。
福島良一(ふくしま・よしかず)
スポーツジャーナリスト、メジャーリーグアナリスト。千葉県出身。学習院高等科、中央大学商学部卒業。大学在学中から主としてメジャーリーグの評論・取材を行っている。主な著書に『日本人メジャーリーガー成功の法則 田中将大の挑戦』(双葉社)『もっと知りたい!大谷翔平 SHO-TIME観戦ガイド』(小学館)など。