魂の伝道師、ラモス瑠偉のコラム。

 ついに迎えた2026年W杯。日本代表は、「誰が出ても同じ戦いができる集団」になりつつあります。

 特にイングランド戦でキャプテンマークを巻いた堂安律選手の献身性やフォア・ザ・チーム精神は目を見張るものがありました。彼はもともと「俺が俺が」というメンタリティを持っていたと思いますが、今ではチーム第一という考え方に徹しています。その成長ぶりには感動を覚えます。

 鎌田大地選手からも精神面の前向きな変化が見て取れます。彼は10代の頃は年代別代表とは無縁だったと聞きますが、サッカーセンスは抜群です。私が、そのことに気づいたのは、2018-19シーズンにシントトロイデンでプレーしていた頃。たまたまベルギーリーグの試合を見ていて「この上手な選手は誰だ」と思ったら鎌田選手でした。

 当時はまだ代表に定着していませんでしたが、22年カタールW杯の頃は「日本のために」という姿勢を押し出せる選手になっていました。そして今は「チームの勝利のためなら、スタメンでもサブでもどっちでもいい」という発言をしているといいます。

 日本代表の重みを理解して全力を尽くす姿には心から感心させられます。そういったマインドの選手を集め、成熟度の高いチームを作れているのも森保一監督の手腕によるところが大。今は期待しかありません。