■シマケン・佐野晶哉は退場する?
一方で直美(上坂)は、セツ(村上)との交流、女郎である母を知ることでの気持ちの変化を見せ、X上では、《直美とセツの二人のシーン、すごくいいな。「大抵の女郎は産まないもんだし、産めないもんだよ」と話すセツ。セツは直美の母はキチンと直美に対して愛情があったってことが言いたいのだろうか…じんわりとあったかい》などと、多くの称賛の声が。
ただ、セツが解放されることの発端がシマケン(佐野)の記事だった、というのはいいのだが、そこにシマケンの“記事を書くこと”への苦悩を入れてくるのは、ちょっと余計だったかもしれない。そのせいで感動が薄まった感があり、視聴率を14%台に維持できないのは、こういった芯を外してしまう物語の散漫さもあるのだろう。
X上に、《シマケンが現れるとがっかりする》などの声があるように、視聴者からも嫌われ始めているシマケン。モデルとなった人物がいるが、史実を確認すると、りん(見上)のモデルとなった大関とは結ばれることはなかった。史実通りに作られているわけではないが、女性の生き方、職業が本作の柱であることを考えると、りんとシマケンも結ばれないのだろう。
もし、シマケンが退場となると、やたら入れられていた恋愛要素は減り、看護婦エピソードがメインになるはずだ。そうなれば、ドラマも引き締まり、評価も数字も上がると思うのだが、はたしてどうなるか? 次週、りんの幼なじみ・虎太郎(小林虎之介/28)が再登場するが、これがどんな影響をもたらすだろうか。(ドラマライター・ヤマカワ)
ドラマライター・ヤマカワ
編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。