「全然、気がつかなかったんですけど、自宅に“目印”がつけられていると息子に言われまして……」
弱々しい声でこう話すのは、3年前に妻を亡くして、都内で一人暮らしをする70代男性だ。地方に住む一人息子が帰省してきた際に、自宅の郵便受けに修正ペンのようなもので書かれていた「M」「1」などの文字を見つけたという。これらは何を示すのだろうか。
「例えば『M』は男性が住んでいること、『1』や『S』は一人暮らしであることを示しているんです。
他にも『W』は女性が住んでいること、『14→17E』は14時から17時までが不在であることを意味していて、これらは“犯罪マーキング”と呼ばれています」(全国紙社会部記者)
つまり、空き巣や強盗に狙われる“暗号”だというのだ。
「“トクリュウ”と呼ばれる匿名・流動型犯罪グループによる被害が相次いでいますが、ターゲットとなる家には、事前に目星をつけているんです」(前同)
元神奈川県警刑事で、犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は、こう警鐘を鳴らす。
「表札の脇、郵便受け、玄関ドア、水道メーターの周辺をチェックして、見慣れないシールや、文字の書き込みがあれば、マーキングを疑うべきです」
こうしたマーキングは、犯罪者グループが空き巣の成功率を上げるためのもので、
「他にも、自宅前にカニや下着などを置き、住人がSNSに上げるのを利用して、その行動を把握するやり口も多かった」(前出の記者)