■介護ヘルパーなどが「情報を売る」ことも
ただし、裏社会に精通するライターの上野友行氏によれば、「こうした手口は有名化したことで、すでに激減、さらに巧妙化している」という。
「例えば、丸めた軍手、空き缶やペットボトル、しぼんだ風船が自宅前に落ちていれば、通報せずに片づけますよね。それによって、在宅時間や外に出る時間を見極めているんです」
また、「車や自転車に小型GPSをつける」(前同)直接的なやり方もあるという。
一方で、自ら標的となる情報をSNSで発信しているケースもある。
「高級時計や貴金属、車などをSNSに上げる人は狙われやすいですよね。まして、旅行中であることを発信すれば、長期不在を教えているようなもの」(同)
さらに、上野氏は恐ろしい事実を指摘する。
「今の時代、介護ヘルパーやリフォーム業者の中にも、情報を売る輩がいるんです。トクリュウは、金や貴金属の場所が分かれば空き巣を働きますが、暗証番号や金庫の番号が分からなければ、タタキ(強盗)に変わります」(同)
では、こうした犯罪マーキングに対して、どう対策すればいいのか。一度狙われたら警察への通報が必要だが、常日頃からできるものとして、目・光・音・時間という4つの視点での対策が有効だという。
「人が近づくと光るもの、音が出る防犯ブザーや防犯砂利も有効です。最近は窓ガラスを割って入る犯行も多いんですが、防犯フィルムを貼って侵入に時間がかかるようにすれば、敬遠されます」(前出の小川泰平氏)
あなたの家は、大丈夫ですか?
小川泰平(おがわ・たいへい)
1980年4月から2009年12月まで神奈川県警察の警察官を務め、警察局長賞や警察本部長賞などを受賞。現在は、犯罪ジャーナリストとして多数のメディアに出演中。
上野友行(うえの・ともゆき)
福岡県出身。風俗情報誌、青年実話誌編集者を経て、フリーライターとなる。ヤクザから暴走族まで裏社会系の記事を専門に、数多くの媒体に執筆中。『ヤクザライフ』『デキるヤクザの人たらし交際術』(ともに小社刊)など著書多数。