堤真一(61)が主演を務めるTBS系日曜劇場『GIFT』(夜9時~)の最終回が6月14日放送された。同作は視聴率が伸び悩んだが、最終回も世帯視聴率7.6%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)、個人4.4%、コア(13歳から49歳までの個人視聴率)は2.1%――「日曜劇場」枠で初めて、世帯視聴率が全話1桁の作品となってしまった(※最高世帯視聴率は第1話の9.4%)。

「日曜劇場」は基本的に高視聴率を取るドラマ枠として知られる。1月期に放送された鈴木亮平主演の『リブート』は“考察ドラマ”として大人気を博したが、最終回(3月29日)の視聴率は世帯12.7%、個人8.0%、コア4.7%と高視聴率だった。

 そんな『GIFT』は“多くの要素を詰め込みすぎている”など脚本に対する厳しい評価も少なくない作品だったが、最終回および直前回の展開にも、多くの意見が寄せられている――。

【以下『GIFT』ネタバレを含みます】

『GIFT』は、パラスポーツである車いすラグビーを舞台に、ブラックホールの研究が専門の大学准教授・伍鉄文人(堤)が、弱小チーム「ブレイズブルズ」(以下「ブルズ」)に立ちはだかる難問の答えを導き出しながら、本気で心と身体をぶつけ合うことで仲間、家族の大切さ、そして愛を知っていく姿を描く物語。

 最終回直前の第9話(6月7日)では、物語の準主人公であり、ブルズのエース選手・宮下涼(山田裕貴/35)が死亡するという衝撃的な展開が話題を呼んだ。涼は、激しい運動が命取りになりかねない「肥大型心筋症」を患っていながらも、車いすラグビー日本選手権の準決勝に出場したことで不整脈を起こし、病院で亡くなってしまったのだ。

 涼の死によって世間は責任を問う声で大荒れに。ブルズの因縁の相手でもある「シャークヘッド」との決勝戦も中止になりかけたが、伍鉄が監督辞任をすることで決勝戦が行なわれた。

 試合は伍鉄の不在のまま進行したが、各チームからの処分撤回嘆願書が届いていたこともあって、終盤にベンチ入り。伍鉄は全身全霊でプレイをする選手たちに在りし日の涼の姿を思い浮かべ、涙を浮かべる。

 そして、生前の涼に「俺、なんのために生まれてきたんだろうな」と問われたことを思い出し、伍鉄は泣きながら「意味なんてないよ。いてくれるだけでいい。一緒にいてくれるだけでいいんだよ!」と叫ぶ。最終的にブルズは僅差で敗北したが、会場にはブルズを称える惜しみない拍手が――という展開だった。

 視聴者の間で物議を醸しているのは、最終回を前にして涼が亡くなったこと。そのうえで、決勝戦でブルズが涼のことを思い浮かべながら全力で挑む熱い展開ながらも優勝はできず、準優勝で終わったことだ。

 もちろん、涼の死は作劇として意味がある。同作で企画・原案・演出を手がけた平野俊一氏は6月11日、TBS公式サイトのインタビューに、

《涼は第9話で亡くなりますが、「死」を描くことによって「生きている」ことの有限さやありがたさ、尊さみたいなものを逆照射できたらと思っています。涼の死そのものよりも、伍鉄との出会いや仲間との再生、家族を慕っていた時間、彼がずっと問い続けた人生……。涼が生きた「今」を照らし、描いていけたら》

 と、コメントしている。