連日の盛り上がりを見せるサッカーワールドカップ 。そんな熱狂の裏で、一見するとサッカーとは無関係に思える「東京都の水道・下水道」公式Xが大きな話題を集めている。

 日本代表の大会初戦は日本時間 6 月 15 日 (月)5 時にキックオフし、FIFA ランク 8位と格上のオランダ相手に 2-2 の引き分けに持ち込んだ。試合終了から6時間ほどが経過した13時すぎ、東京都の水道・下水道公式Xは、

《(水道局)サッカー #ワールドカップ 等のイベント放送時には、お客さまの水使用量が急激に変動することがあります》

 の文言とともに、試合経過と配水量のデータをグラフ化して公開した。

 グラフは前週の同じ曜日である6月8日の配水量とも比較されている。両日とも時間の経過とともに配水量のグラフは上がっていき、人々が徐々に起床してトイレやシャワー、朝食などで水を使っていることが見て取れるが、15日は明らかに水量が8日を上回っていることが分かる。試合を見るために都民が早くから待機している様子がうかがえるが、データで如実な変化が出たのは5時半前。グラフはここで急上昇しているのだ。

 グラフでは、この上昇の補足として、5時22分~25分まで「ハイドレーションブレイク」があったことが記されている。これは、今大会から導入された前半戦途中の給水タイムであり、プレーが中断している間にトイレ休憩などを行っていることが推測できる。そして、特に配水量が垂直に近い形でグンと伸びたのが、「ハーフタイム」と「試合終了直後」だ。

 こうした動きからは、都民の多くが代表戦を視聴し、ハーフタイムや試合終了後に一斉にトイレなどの水を使う行動に出たことが読み取れる興味深いデータだとして、リプライや引用欄には、

《試合中は我慢、ハーフタイムに一斉トイレ。その急激な水量変化を先読みして、水圧を調整する東京都水道局》
《すごく面白いです! 思わず「ああ、わかる!」と呟いてしまいました。確かにハーフタイムに皆トイレに行きますし、水分補給もしますよね》
《後半の最後の方はみんなトイレ行きたくても我慢して見てた感あるグラフもなんか共感できるわー》 

 といった声が殺到。17日までに1.3万いいね、161万件超の閲覧数を記録している。

 このグラフについて、東京都の水道・下水道公式Xは冒頭のテキストに続けて、《東京都水道局では予め水量・水圧を調整するなど、お客さまに影響を与えないよう安定した水の供給に努めています》とコメントし、過去のデータへの公式リンクも貼っている 。

 リンク先を見ると、水道局は前回のワールドカップや2019年のラグビーワールドカップなど、これまでにも国際的なスポーツイベントで配水量変化のデータを公開していることが分かる。最も古いものは2011年1月のAFCアジアカップカタール2011(日本対韓国戦)だ。一方で、その多くはサッカーであり、WBCなど野球の国際大会のデータはほとんど掲載されていない。