主催者は謝罪するものの、説明ナシ

 そもそも、なぜここまでの混乱が起きているのか。

 最大の要因は、その頃「大阪のみ開催」という異例の形式にある。

 今回の貸し出しは、マウリッツハイス美術館の改修による一時休館という“特殊なタイミング”で実現したもの。その限られた期間に対し、大阪中之島美術館が単独開催を勝ち取ったとされる。結果として東京開催は見送られ、“全国から大阪へ行くしかない”状況が生まれた。

 この一点集中が、チケット争奪戦をさらに過熱させている。

 SNS上では《せめて全部抽選にしてほしかった》《公平性に欠ける》といった声が相次ぐ。

 また、チケット情報のところには“当日券は販売状況による”という曖昧な案内があり、それについても《前売り完売なら実質ないのでは》と混乱が拡大している。

 一方で、主催者側は公式サイトと公式Xにてチケットを巡る混乱に対して謝罪を表明。今月中にチケット販売について何らかのお知らせを出すと結んでいる。

 こうした状況を受け、本サイトは主催者に対し、今後の対策などについて話を聞こうと直撃したが、「多忙につき回答はできない」とのことだった。

 前出の30代男性はこう語る。
 「これまでの流れを見ていると後手後手で、あまり期待はできないかなというのが正直なところです。転売対策もままならない状態ですし、ちゃんと観たい人が適正価格で観られる。そんな環境づくりを求めたいですね」

 “最後かもしれない一枚”を巡る今回の展覧会は、かつてない熱狂とともに、運営への不信感も同時に拡大させている。

 万博の熱狂から1年――再び脚光を浴びる大阪。

 そして静かに佇む少女の微笑みとは裏腹に、現場はすでに阿鼻叫喚の様相を呈している。