現役時代は阪神タイガースで2度のリーグ制覇、引退後は阪神や日本代表で指導者を務めてきた矢野燿大が“マスク越しの視点”から現在の球界を徹底解説。ここでしか聞けないレジェンドOBの“生の声”を本サイト編集部がお届けする。
リーグ優勝の勢いそのままに、昨年のドラフト会議に乗り込んだ藤川球児監督。そんな監督が3球団競合の末に引き当てたのは創価大学の立石正広です。そんなピカピカのゴールデンルーキーが、ついにスタメンデビューしましたね。
1月の新人合同自主トレ中に右脚肉離れ。これにより、調整が大きく遅れ、開幕は二軍でした。その後も左手首、右太ももとケガが続き、不運の連続でした。即戦力の期待が大きかっただけに、本人はもちろん、ファンもがっかりしたかもしれません。
しかし、開幕から1か月半が経過した5月19日に一軍昇格。そのまま中日戦に、「6番・レフト」で先発出場。すると、2回裏の第1打席で、2年前のドラ1投手・金丸夢斗の初球を叩いて、センター前にプロ初ヒット。首脳陣に、その存在をアピールするかのような痛烈なライナーでした。
その後に行われた宿敵・巨人との東京ドーム3連戦では14打数7安打、5打点と大活躍。タイガースの同一カード3連勝に大きく貢献。レフトスタンドからは“た〜ていし〜”の大合唱が響き渡りました。
特にしびれたのは3戦目です。竹丸和幸とのドラ1対決では、ホームスタンドとなる右翼席へ打球を放り込み、敵地を黙らせました。