■かつてスポーツイベント番組に求められた“2通りのタレント” 時代によって変化も

 元テレビ朝日プロデューサーで、スポーツ報道にも関わってきた鎮目博道氏によれば、ビッグなスポーツイベントで、民放がキャスターやサポーターに任命するタレントには「2通りのパターン」があるという。

「まずは、サッカーに詳しく、解説ができる人。元サッカー選手や解説者、あるいは実際にやっていた経験があり、選手としての立ち位置がわかるようなタレントさんです。

 ただテレビって、そもそも“広い”層に届けるのが宿命でもある。興味がある人に対して“なるほど”と理解を深めてもらうことも大切ですが、裾野を広げたいという思いもあります。世界的なイベントで盛り上がっているから興味を持つという人への間口として、また番組に“華を添える”役回りとしても、民放ではアイドルや女性タレントがよく起用されてきました」(鎮目氏=以下同)

 ちなみに、元々スポーツ中継においてファンからの抗議は「よくある」ことだったという。

「応援団的な立ち位置でゲストを置くと、“あいつはスポーツをそんなにわかっていないハズだ”という思い込みも相まって、“必要ない”“ノイズになる”などという理由で、よく局に電話がかかってきたものなんです。ただそれが、今はSNSという場所で誰でも簡単に発信しやすくなり、それが可視化され、さらには拡散されるようになりました」

 そんなSNS時代、「テレビに求められるものが変化してきた」と鎮目氏は続ける。

「インターネットや動画により、自力でいくらでもその分野の情報を集められるようになりました。つまりテレビ番組において、 “知らない人”への橋渡しという役割がもはや求められない。橋渡しはSNSやYouTubeでこと足りるので、詳しくない人向けの番組作りには腹が立つわけです。せっかく局がお金をかけて現地から中継してくれるのであれば、まるで自分が競技場にいるかのように没頭して見たい。

 かつて、テレビは“一緒に盛り上がる楽しさ”を演出する媒体でもありましたが、今、テレビに求められているのは、通目線で、それ自体を理解する助けになるものなのでしょう。裏側や予測、解説などで“なるほど、なるほど”と思いたい。特に今回のW杯観戦はプラチナチケットです。そういうなかで、テレビに出ている人が“がんばれー!”と単にはしゃぐ様子が強いと、“せっかく現地に行っているのに”と、勿体なさを感じてしまう。自分以上にサッカー愛があって、知識があってほしいと思ってしまうのでしょう」

 無論、決して井桁に罪はない。

「井桁さんは与えられた仕事に最善を尽くしているだけで、“癒された”という声があるように、ある意味役割を果たしていると言える。ただテレビ局サイドに立つと、今まで定番だった演出が時代に合わなくなっている部分はあるかもしれません。井桁さんに限らず、テレビに出ている人が視聴者と同じように浮かれている姿には賛否が起こりやすくなっている実態があると思います」

 間口の広さをネットが担うようになった今、地上波によるスポーツ中継の難しさが浮き彫りになっているのかもしれない。

鎮目博道
テレビプロデューサー。92年テレビ朝日入社。社会部記者、スーパーJチャンネル、報道ステーションなどのディレクターを経てプロデューサーに。ABEMAのサービス立ち上げに参画。「AbemaPrime」初代プロデューサー。2019年独立。テレビ・動画制作、メディア評論など多方面で活動。著書に『アクセス、登録が劇的に増える!「動画制作」プロの仕掛け52』(日本実業出版社)『腐ったテレビに誰がした? 「中の人」による検証と考察』(光文社)

■【画像】W杯選手と熱愛説…新田さちかが写真集で見せた“海辺で髪かき上げ”大胆ショット

『ミス青山コンテスト2020』準グランプリ受賞した後、芸能活動をスタートした新田さちか。モデル・女優として活動する一方、2024年には自身のアパレルブランドを立ち上げ、実業家としての顔ももつ。2026年1月には『週刊ヤングジャンプ』(集英社)で初表紙&巻頭を飾り、同年5月には1st写真集『SACHI-祥-』を発売した。

 今回のW杯では現地観戦したことを自身のインスタグラムで報告。日本代表選手との“熱愛説”が囁かれるなか、大バズリしていた。

※画像は新田さちかの公式インスタグラムより