FIFAワールドカップ2026のおかげで世間はサッカーの話題で持ちきりだが、プロ野球も負けてはいない。

 とりわけ、順位変動の激しい交流戦を経て、上位3強がほとんどゲーム差なしで並んだ“セ界”では、世界を熱狂させるワールドカップにも負けず劣らぬ熱い戦いが繰り広げられている。

 しかも、そんな“セ界”の主役たる巨人・阪神・ヤクルトは、図らずも亡き名将・野村克也氏ゆかりの指揮官3人による三つ巴。絶対に負けられない戦いが、ここにもある!

 “セ界”の王者・阪神は、離脱者続出でチームとしても下降線。

 球団89年ぶり、無傷の先発8連勝を飾った高橋遥人(30)こそ盤石だが、交流戦終盤に入り、湯浅京己(26)、門別啓人(21)、畠世周(32)らが相次ぎ抹消された中継ぎ陣のコマ不足は深刻だ。

 球団OBの野口寿浩氏も「監督の藤川自身が一番もどかしいはず」とこう話す。

「昨季優勝の原動力になった及川雅貴(25)や桐敷拓馬(27)も不調で、新たに獲得予定のセベリーノ(31)も現状は未知数。若手の中から工藤泰成(24)らが突き抜けてくれないと、この先もかなり、しんどいのは間違いないですね」

 打線も、主要3部門をほぼ2人で独占する佐藤輝明(27)&森下翔太(25)を擁していながら、つながりという部分では今一つ。

 大山悠輔(31)、佐藤&森下とともに“ドラ1カルテット”を形成する期待の立石正広(22)も、話題性こそ抜群だが、骨折離脱の近本光司(31)の穴を埋めるまでには至っていない。

「立石は、交流戦後半から16打席連続無安打と壁に直面。5番に座る大山の調子も悪く、相手球団の関係者からは“佐藤を歩かせてしまえば怖くはない”との声も。“近本待ち”の状態は、しばらく続きそうな気がします」(前同)

 フラストレーションの溜まるチーム状態を反映してか、6月6日の楽天戦では、主砲・森下が球審への暴言で退場処分。

 続く10日の敵地ソフトバンク戦では、当の藤川球児監督(45)自身も判定への抗議で退場処分を受けている。

 そんな藤川監督と、野村監督には“因縁”がある。

「1999年に阪神の監督になることが決まっていた野村さんは、ドラ1で松坂大輔を取りたかった。だが当時、沙知代夫人と横浜高校の関係が悪く、松坂を見送り、藤川へ指名替え。

 入団した藤川のブルペン投球を見た野村さんが“これがうちのドラ1か”とボヤいたのは有名な話です」(ベテラン野球記者)