杉咲花(28)と多部未華子(37)がダブル主演するドラマ『クロエマ』(全5話)が、Amazon Prime Video(アマプラ)で6月12日より240以上の国や地域で世界独占配信されている。視聴数は国内TV番組4位(6月24日現在)と好調で、SNSでも絶賛されている。

【以下、『クロエマ』ネタバレを含みます】

 同ドラマは、『逃げるは恥だが役に立つ』の海野つなみ氏による同名コミックが原作。恋も仕事も家も一度に失った30歳の女性・エマ(江間宵、杉咲)が、謎めいた資産家・クロエ(黒江神名、多部)の屋敷に辿り着いたことから動き出す物語。監督は今泉力哉氏、脚本は今泉かおり氏が務める。

 エマはかつて母親と暮らしていたが27歳の時に死に別れ、その後、同棲した彼氏が別の人とデキ婚、務めていた会社も倒産してしまう。32歳のクロエは豪邸に住むお金持ちで、占いが趣味。そんな経済的な立場も性格も正反対の2人が、ひょんなことから占いの店を始め、そこには、さまざまな悩みを抱えた相談者たちが訪れる。

 19日に配信された第3話では、迷惑系配信者が来店。その後、クロエの中傷とも取れる内容の口コミがネットに書き込まれ、SNSの炎上問題に展開する。また第4話では、クロエ邸の母屋のリフォームを手がける設計事務所の建築士・大庵理華(河井青葉/44)の失踪事件が発生。行方を探す中で、エマとクロエの関係性などが描かれた。

 雰囲気こそふんわりしているが、描いているのは、持てる者持たざる者、余裕のあるなしなどの格差、ルッキズム、SNSでの炎上、家族関係など、現代のシリアスな社会問題。しかし、それらははっきり解決されるわけではなく、今後に迷いを残したまま物語は終わる。モヤっとしそうだが、それがスッと入ってくるのは、なんといっても杉咲と多部の力量だろう。