日々、若者文化やトレンド事象を研究するトレンド現象ウォッチャーの戸田蒼氏が本サイトで現代のトレンドを徹底解説。今回戸田氏が注目したのは、新しい「スナック」の形についてです。
日本の夜の街に、新しい風が吹いています。中高年男性の社交場というイメージが強かった「スナック」ですが、ここ数年、20代から30代の若者を中心に「ネオスナック」と呼ばれる新業態が大きな人気を集めています。店主の高齢化やコロナ禍の影響により、従来型の店舗は全国的に減少傾向にありますが、その一方で現代的なアレンジを加えた新しいタイプのお店が次々と誕生。SNSの普及やライフスタイルの変化に伴い、若者たちが夜の居場所を求める動きが加速しているようです。
ネオスナックの特徴は、アットホームな空気感やカウンターを挟んだ店主とのコミュニケーションといった魅力をベースにしつつ、明朗な会計システムや現代的なメニューを取り入れている点にあります。これまでの店舗で一般的だったセット料金やボトルキープ、カラオケといった仕組みをあえて置かない店も少なくありません。代わりに、クラフトカクテルやこだわりのレモンサワー、居酒屋のようにお腹を満たせる充実したおつまみを提供するなど、1軒目からでも気軽に立ち寄れる工夫が凝らされています。また、経営者やスタッフも20代から30代の同世代であることが多く、フラットでフレンドリーな接客が若い客層の安心感に繋がっているようです。