2022年の大晦日に日本テレビで放送された『笑って年越し!世代対決 昭和芸人vs平成・令和芸人』の世帯視聴率は、第1部が5.3%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、第2部が7.0%、第3部が5.1%だった。

 テレビ朝日の『ザワつく!大晦日 一茂良純ちさ子の会』は第1部が11.2%、第2部が10.0%と、日本テレビは2021年に続き2年連続でテレビ朝日に敗北を喫したことになる。

NHK紅白歌合戦』の裏番組では、2020年まで日本テレビの『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』の『絶対に笑ってはいけないシリーズ』が11年連続で民放トップだったものの、2021年と2022年は『ザワつく!大晦日』にその座を奪われている。

「世帯視聴率ではテレ朝に負けてしまいましたが、テレビ各局が重視しているコア視聴率は5.1%(第2部)と、『紅白』のNHKに次いで日テレが2位でした。ただ、毎年のように“『笑ってはいけない』が見たいよね”という声が聞こえてきます。

 今年、ダウンタウン松本人志さん(59)と浜田雅功さん(59)が還暦を迎えます。『笑ってはいけないシリーズ』も2人の還暦を区切りに、今年の大晦日にラストとなる1回放送してシリーズに幕を下ろす、という展開が有力視されています。

 ただ、その『笑ってはいけない』で2019年から総合演出を担当してきた日テレのエース演出家・T氏が、シリーズから“クビ”になるのではないかという話が浮上しているんです」(制作会社関係者)

■渡部の“復帰ゴリ押し”が「致命傷」に!?

 T氏は『行列のできる相談所』(元・行列のできる法律相談所)や、終了したものの『人生が変わる1分間の深イイ話』、『有吉反省会』などの総合演出などを担当。“視聴率の鬼”とも称され、2019年と2020年に『笑ってはいけないシリーズ』を手掛け、2021年6月の人事で日本テレビの執行役員に昇格した超ヤリ手のテレビマンだ。

 そんなT氏が最後になるであろう『笑ってはいけないシリーズ』から“クビ”になる可能性が浮上しているとはいったいどういうことなのか――。

「2020年の『絶対に笑ってはいけない大貧民GoToラスベガス24時!』では、T氏の意向でアンジャッシュの渡部建さん(50)を出演させましたが、事前にスポーツ紙や週刊誌にそれが報じられて、松本さんと浜田さんの怒りを買ってしまった。それが、いまだに響いている、というかそれが“決定的”だったようなんです」(前同)