日本の自動車業界がもっとも華やかだった80~90年代。俺たちが “乗った・乗りたかったあの一台をプレイバック!

スマートな外観と優れた実用性で北米でも人気車になり日本車を世界に広める役割を果たす

■初代ハイラックスサーフは4ナンバー登録の商用車

 4輪駆動車(4WD)は、従来は悪路で使う作業車だった。それが1980年代に入ると、SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)として、一般のユーザーがレジャーなどにも使うようになった。その先駆的な存在が初代トヨタハイラックスサーフだ。ピックアップトラックのハイラックスをベースに開発されたSUVであった。

 1984年に発売された初代ハイラックスサーフは、3ドアボディのSUVでありながら、ピックアップに準じる構造を備えていた。上の写真を見ると、後席と荷室の天井がホワイトにペイントされ、この部分はボディとは別体のFRP製であった。ナットをはずしてFRP製の天井を後方にスライドさせると、ボディから分離させられた(ルーフをはずした状態の走行は不可)。エンジンは直列4気筒の2Lガソリンと2.4Lディーゼルで、駆動方式は後輪駆動をベースにした4WDだ。商用車として登録され、最大積載量は350kgになる。日本国内だけでなく、北米でも「4ランナー」の名称で販売されてヒット作になり、日本車の楽しさを世界に広める役割を果たした。

 初代ハイラックスサーフの販売期間は、1984年から1989年だ。生産終了から37年を経過するため、中古車の流通台数は少ない。価格は250万円から350万円が多い。ピックアップがベースとあって、ボディが薄型に見える。独特のカッコ良さが伴って人気も高い。

車内の透視図

 車内の透視図。リヤゲートはピックアップトラックのように下側に開く。リヤウインドーは、リヤゲートに内臓され、電動で昇降した。後席はコンパクトに格納できて、車中泊にも使えそうな広い荷室に変更できる。