福田雄一氏(57)が脚本・総監督を務めるアニメ映画『新劇場版☆ケロロ軍曹 復活して速攻地球滅亡の危機であります!』が6月26日公開された。しかし、公開初日の朝にサプライズ発表された《豪華キャスト一挙解禁》が逆効果となって、作品評価が大荒れに――。

『ケロロ軍曹』は吉崎観音氏の同名漫画(KADOKAWA)が原作。地球侵略に来たケロン人のケロロ軍曹ほか宇宙人たちと、彼らの居候先となった日向家ほか地球人たちの日常を描いたSFコメディ作品。

 同作は2004年から2011年にかけてテレビアニメ(テレビ東京ほか)が放送され、子どもたちを中心に大ヒット。一時期には雑誌『ケロケロエース』やプラモデルなど多岐にわたってビジネス展開されて、劇場版も2010年までに5作品公開された。

 今回の『新劇場版☆ケロロ軍曹』は、アニメ20周年記念プロジェクトの一環として制作されたおおよそ16年ぶりとなる劇場版作品。メインキャストは、ナレーションが2020年に亡くなった藤原啓治さん(享年55)からシソンヌ長谷川忍(47)に交代した以外は全員続投している。

 福田氏は当時のアニメにはかかわっていないが、漫画『銀魂』(集英社)を2017年に実写映画化したことで、同作のアニメ版を担当していたプロデューサーに作品を気に入られて、《転がりに転がって、大好きなケロロ軍曹からお声がけ頂きました》(25年7月の福田氏のX)ということだ。

 そんな『新劇場版☆ケロロ軍曹』には期待する声も多くあったが、脚本・総監督に福田氏が起用されたことを不安視する意見も出ていた。それは、福田氏は実写映画においてはヒットメーカーだが、アニメーションは今回が初挑戦であり、前述のように当時のアニメ版にはノータッチだったから。

 また、福田氏の作品にはムロツヨシ(50)や佐藤二朗(57)など、いわゆる“福田組”の俳優陣による強引とも感じられる演出もあり、それが今回の『ケロロ』でもあるのではと考えるファンも多かった。また、藤原さんに代わるナレーターとして、声優が本業ではない長谷川を起用した点も不安がられていた。

 そんな空気のなか『新劇場版☆ケロロ軍曹』は公開初日を迎えたわけだが――その日の朝、前述の《豪華キャスト一挙解禁》があり、これが物議を呼んだのだ。

 今回発表されたのは、『新劇場版☆ケロロ軍曹』に、福田監督作品であるオリジナルドラマ『勇者ヨシヒコシリーズ』(テレビ東京系)、漫画原作の映画『HK/変態仮面』と『銀魂』のキャスト総勢12名が、全員当時の役柄のまま登場するということ。

『ヨシヒコ』からは、山田孝之(42)、木南晴夏(40)、ムロツヨシ、宅麻伸(70)によるヨシヒコら勇者パーティーと、仏役の佐藤二朗。『HK/変態仮面』からは主人公・変態仮面役の鈴木亮平(43)。そして『銀魂』からは、小栗旬(43)、菅田将暉(33)、橋本環奈(27)による主人公トリオと、中村勘九郎(44)、柳楽優弥(36)、吉沢亮(32)演じる真選組(※元ネタは新撰組)が声優として出演することが、公開初日の朝に発表された。

 この発表でSNSは大荒れになったのだ。