■長嶋茂雄監督が1993年の「Jリーグ開幕日」に激怒
昨年6月に亡くなった、かつての盟友・長嶋茂雄終身名誉監督(享年89)も生前、他競技へのライバル意識を隠そうとしなかった。巨人軍関係者が振り返る。
「Jリーグ開幕戦が行われた1993年5月15日のこと。対中日戦で敗れたナインを前に、鬼の形相で“こんな大事なときに、大事な日に”と激昂していました。ミスターの野球にかける思いの強さを感じましたね」
王氏も昨年、自身が代表となる『球心会』を設立。野球の発展に尽力している。
「副代表には元日本代表監督の栗山英樹氏(65)が就任。プロ野球OBの協力のもと、子供向け野球教室などのイベントにも積極的に取り組んでいます」(前同)
日本サッカーはプロからユースのチームまで、育成システムが確立している。
「同じように野球も、幼少期から親しんでもらい、競技者数を増やしたいとの狙いがあるようです」(同)
一本足で打ち上げられたプロ野球16球団構想。その“打球”が落ちる先は、どこになるのか。
「実現には3万人規模の球場と熱心なファンが必須。すでに2軍球団がある新潟、静岡。独立リーグ・四国アイランドリーグがある愛媛や高知。昨年9月に地元企業・オリオンビールが上場した沖縄あたりが有力では」(全国紙運動部記者)
夢は膨らむばかりだが、15年から四国アイランドリーグ『高知ファイティングドッグス』の総監督を務める、野球解説者の江本孟紀氏は次のように言う。
「地方でチケットを売りさばき、球場を満員にするのは至難の業。“やりましょう、失敗しました”ではすまないので、知恵を絞らないと」
その思いはスタンドにまで届くのか。
江本孟紀(えもと・たけのり)
プロ野球選手として活躍後、現在はプロ野球解説者として活動。クラブチーム「京都ファイアーバーズ」の立ち上げや、タイ王国ナショナルベースボールチーム総監督として北京五輪アジア予選に出場するなど、野球界の底辺拡大と発展に尽力。著書『プロ野球を10倍楽しく見る方法』(KKベストセラーズ)はベストセラーとなる。