■自動音声の電話は絶対にNG
見知らぬ電話が命取りに──そこで登場したのが、警視庁公認の防犯アプリ『デジポリス』だ。
「これを入れておくと、国際電話番号や、過去に犯罪に利用された電話番号からの着信を自動でブロック・警告します」(前出の民放局社会部記者)
では、通常の電話番号を用いた、残る2割の詐欺電話はどう見抜くべきか。注意すべきは、電話の内容だ。
「まず、自動音声の電話は絶対にNG。また、 “明日中”や“今日の14時まで”などの急な催促や、電子マネーでの支払い要求も詐欺です。こうした内容であれば、警察や自治体職員を名乗ったとしても、即座に電話を切ってください。
対応すると、“話に応じる人”や“だましやすいタイプ”として、今後、狙われやすくなります」(前同)
最近は捜査機関にバレないように別の通信方法を求めてくるケースも増えているという。裏社会に通じるジャーナリストが解説する。
「最近、通信アプリ『シグナル』という、政府機関やメディア関係者が利用する秘匿性の高いアプリを用いたケースがありました。
しかも、3週間かけて信用を得たうえで金をだまし取ったそうです。相手が本物の警察や正当な企業なら、通信方法の変更はしないので、そう持ちかけられたら詐欺と疑いましょう」
加えて、怪しい電話に限らず日頃から口にしないよう、警戒すべき内容がある。
「生年月日や住所、家族構成、勤務先などの個人情報を、知らない相手には話さないこと。個人情報の一つ一つが“ヒント”になって次の詐欺をしやすくなりますし、そもそも、詐欺の前の“調査電話”の可能性もあります」(前同)
巧妙化するトクリュウ詐欺から身を守ろう!
小川泰平(おがわ・たいへい)
1980年4月から2009年12月まで神奈川県警察の警察官を務め、警察局長賞や警察本部長賞などを受賞。現在は、犯罪ジャーナリストとして多数のメディアに出演中。