中国4000年の歴史。その伝統は街中に数多ある中華チェーン店にも引き継がれている。

 そこで本サイトでは、庶民の味方、激安中華チェーンをこよなく愛する“食の伝道者”たちを徹底取材。彼らの言葉から見えてきた至高の中華料理店は、どこだ。

【※価格は編集部調べ。店舗・地域により異なります】

 安くて手軽な町中華チェーン店。本サイトの地をはう取材では安さと量のバランスが最も優れたコスパ最優良店は『日高屋』だ。“まいう~”のセリフでおなじみ、お笑いコンビ・ホンジャマカの石塚英彦氏が言う。

「明らかに安いです。何より半ラーメンと半チャーハンに餃子3個がセットになった『ラ・餃・チャセット』が、700円(税込・以下同)。“幸せのトライアングル”が、この価格で楽しめるなんて夢みたい」

 この見解に同調するのは6年連続ミシュラン一つ星を獲得した名店『中国菜厨エスサワダ』のオーナーシェフ澤田州平氏だ。「中華チェーン店の中で一番安い」と、その経営努力を認めたうえで、“コスパ”メニューに『野菜たっぷりタンメン』(620円)と『味噌ラーメン』(610円)を挙げる。

「野菜と一緒に煮ている料理が好きなんです。豚肉やキャベツ、ニラにモヤシが入っているから、スープだけのラーメンよりも味に深みと優しさが出る。中華が食べたい、野菜も食べたいってときには利用します」

 同じ麺類でも肉の味を堪能したいというときにオススメなのは『バーミヤン』の『濃厚担々麺』(989円)だ。前出の石塚氏が、その魅力を解説する。

「丼の中央にひき肉がこんもり山になっていて、まるで浮島みたいです。それを、お箸で溶かしながら食べていく。胡麻と肉の脂が口の中で広がって、スープもグイグイ飲めてしまう。中華で汁物を頼むなら、担々麺が一番です」

 気軽に、おなかを満たせる中華チェーン店。これらは、ただ食事をするだけの場所ではない。

「ちょい呑み使いにもぴったり」と語るのは伝説のグルメガイド本『東京いい店うまい店』を長年、編集してきた柏原光太郎氏だ。柏原氏が続ける。

「『餃子の王将』にはジャストサイズって小皿があるんで、いくつもメニューを頼めます。夕方から、ちびちびビールでも飲もうかと、2人くらいでフラフラ立ち寄るにはぴったりです」

 そんな柏原氏が『餃子の王将』でビールのお供に挙げるオススメのジャストサイズメニューは、やはり『餃子』(192円)だ。

 その『餃子の王将』と同じく小皿が充実しているのは『バーミヤン』。ビールを片手に注文したいメニューを、柏原氏が教える。

「『蒸し鶏の胡麻ソース』(329円)や『ネギザーサイ』(329円)。これでビールを飲みながらって感じです」

 食事からちょい呑みまでさまざまな場面で活躍する町中華チェーン店。石塚氏が中華料理店でお気に入りだという注文方法を明かす。

「1品だけで我慢できるわけがない。ラーメンとチャーハン、それと、おなかが空いているときはチンジャオロースーをおかずに食べるんです。“石塚スペシャル”とでも名づけましょうか」

 5大中華チェーン店で、この組み合わせが食べられるのは意外にもバーミヤンだけ。おなかいっぱい食べてみたいという方はぜひ、チャレンジしてみては。