ペナント前の圧倒的な最下位予想から一転、まさかの開幕ダッシュを繰り広げ、7月に入ってもセ・リーグの首位争いを繰り広げる東京ヤクルトスワローズ。そんなツバメ戦士たちに意外な角度から注目が集まっている。

「内山壮真、長岡秀樹といった主力選手たちが“美肌すぎる”とネットで騒がれているんです。さらにいうと、ヤクルトからホワイトソックスに移籍した村上宗隆選手も以前から“美白・もち肌”で知られていた。こうした現象に対して、美容系インフルエンサーが“ヤクルト選手にはヤクルト化粧品が配布されている”とベンチ裏の様子を開示。これで“ヤクルト美肌説”が一気に広まったのです」(女性誌ライター)

 乳酸菌飲料のイメージが強いヤクルトだが、実は化粧品メーカーとしても70年以上の歴史がある。公式ホームページによると、かつて飲料のヤクルトは瓶で売られていたが、その瓶を洗う工場の人たちの手が水仕事であるにもかかわらず滑らかだったことから、乳酸菌の美肌効果に注目が集まったのだという。

「ヤクルトのように、パブリックイメージとは違う“シン本業”で事業展開を拡大している企業は意外と多い。たとえば一般的にはカメラの会社として知られるニコンですが、実際はFPD露光装置・半導体露光装置などの精機事業や3Dプリンター事業のほか、近年では宇宙用望遠鏡にまで進出している。ゲーム機の任天堂だって、元をただせば花札の会社ですし、自動車のマツダはコルクを作る会社だった」(前同)

 異業種への果敢な挑戦は称賛に値するが、『ホントにすごい!日本の科学技術』(双葉社)などの著書があるサイエンス・ライターの川口友万氏は「厳密には“鞍替え”とは違う」と、その背景を解説する。

「こういった企業のほとんどは、昔からの本業を持っていて、そこから派生した事業のほうが大きくなるというパターンなんですね。たとえばトラクターのイメージが強いクボタは、明治時代から水道管を製造していて、戦後に耕運機を作り始めた。トイレでおなじみのTOTOも今は半導体ウエハーなどを作っていますが、これだってセラミック加工技術の応用。同じライン上で術のスピンアウトだから、決して突拍子もないことをやっているわけではないんです」(川口氏=以下同)