現役時代は阪神タイガースで2度のリーグ制覇、引退後は阪神や日本代表で指導者を務めてきた矢野燿大が“マスク越しの視点”から現在の球界を徹底解説。ここでしか聞けないレジェンドOBの“生の声”を本サイト編集部がお届けする。
パ・リーグは西武が好調ですが、開幕前に、この快進撃を予想する評論家はほとんどいませんでした。たいていはBクラス予想。
実は、私も最下位を予想していました。それは見事にくつがえされたわけです。言い訳をするつもりはありませんが、こうした想定外の展開があるからプロ野球は面白い! そう思います。
西武は昨年まで3年連続でBクラス。しかも、今シーズンからエースの今井達也がメジャーリーグのヒューストンアストロズに移籍。3年連続二桁勝利の大黒柱の穴を埋めるのは容易なことではないだろうと考えていました。しかし、これが逆に、高橋光成をはじめとする他の投手陣の奮起を促したのかもしれません。
実際に、交流戦でタイガースと対戦した3試合を見て、西武投手陣のレベルの高さには驚かされました。なにしろタイガースは3試合で、わずか4得点、3連敗を喫しました。これはセ・リーグの他のチームも同様で、交流戦18試合における西武の防御率は1.53。交流戦史上最高の勝率.824(14勝3敗1分)で優勝したのも納得です。