「買うときにレジのお兄さんが狼狽しながら“なんかすごい高いんですけど、これ合ってますか?”って聞いてきて(笑)」
そう笑うのは、都内在住の30代男性。仕事帰りに立ち寄ったコンビニでの一幕だという。
レジに差し出したのは、『マジック:ザ・ギャザリング(MTG)』というカードゲームのパック一つ。店員が表示された金額を見て一瞬手を止めたという。
4620円——。
今やコンビニでカードのパックを買うのは見慣れた光景だが、明らかに異質なその価格に、思わず確認が入ったという。客と店員の立場が一瞬入れ替わるような、そんな違和感だった。
この“異変”にはSNS上でも同様の体験や驚きの声が広がっている。
《コンビニで4620円はさすがに二度見した》
《店員に値段確認されて恥ずかしかった》
《ポケカ感覚で買うと事故るやつ》
コンビニという日常的な場所と、1パック4620円という価格。そのギャップに、戸惑いの声が相次いでいる。
話題の中心にあるのは、MTGの「コレクターブースター」と呼ばれる商品だ。再生産のない初回限定仕様で、封入カードの多くがレア以上。通常パックには収録されない特別仕様のカードも含まれている。
MTGは、1993年にアメリカで誕生した世界初のトレーディングカードゲーム(TCG)。現在のTCG市場の原点とも言える存在で、海外を中心に巨大な市場を築いてきており、日本にも多くのプレーヤーとコレクターが存在する。従来はカードショップなど専門店での購入が主流だったが、近年はコンビニでの取り扱いも広がりつつある。
そして今回、製造販売元のウィザーズが過去最大の出荷量と鼻息荒く投入した「マーベルコラボ」では、ファミリーマート約3000店舗で取り扱いされるなど、これまでにない広がりを見せた。
その結果、「とりあえず1パックだけ試す」「気になって手に取る」といった、“コンビニ的な衝動買い”が生まれている。