1パック4620円」は高いのか 700万円カードが生む“宝くじ感覚”

 こうした変化を、現場はどう見ているのか。

 都内のカードショップ店員は、今回の状況をこう語る。

 「ここまで広い場所で売られるのは正直、かなり異例だと思います。今回の新弾である“マーベルコラボ”は、MTGを手がけるウィザーズが過去最高の出荷量と明言しています。それだけ力を入れているのは確かですが、正直なところ、国内どころか本場・アメリカでも人気はイマイチなんです」

 その理由は、ここ12年、「ユニバーサルビヨンド」というMTGと人気コンテンツとのコラボ弾が多すぎることだという。

 「このコラボのセットがめちゃくちゃ増えていて……。中でもアメコミ系とのコラボが多いんですけど、これがプレーヤー、コレクターともにかなり食傷気味なんです。昨年の“ファイナルファンタジーコラボ”の熱狂とは真逆で、取り扱いカードショップは、かなり苦戦していると思います」(前同)

 では、なぜコンビニでの購入報告がSNS上を賑わせているのか?

 「コレクターブースターには毎回“ヘッドライナーカード”と呼ばれる最上位レアが存在するのですが、これに700万円の値段がついているんです」(同)

 ちなみに今回の「コレクターブースター」は、先にも述べた通り過去最高の流通量。全世界でおよそ350万パック以上が販売されているのではないかと推測されている。そのうち、“ヘッドライナーカード”は150枚以下であると、販売元は発表している。つまりヘッドライナーカードを封入した“当たりパック”の数は150パック以下。単純計算でそれを引ける可能性は0.003%だ。

 「限りなく0に近くても、やっぱり“当たるかもしれない”っていう期待は大きいですよね。ただ、当然ですが確率はかなり低い。普通に考えれば当たる数字ではないですが、Xには日本国内で引き当てたという報告も出てきているんです」

 4620円の1パック。気軽に買える金額とは言い難いが、そこに“700万円”という現実がぶら下がる。それが、なじみのあるコンビニに置かれているとなれば、一攫千金を夢見て“くじ”感覚で買う人が増えているのだろう。

 コンビニのレジに差し出す、その一瞬。高額すぎると思いながらも、それでも手を伸ばす人は、確実に増えているようだ。