■『海のはじまり』レベルのヒットになる可能性大

 これらのコメントを見て思い出すのは、生方が脚本を手がけた『海のはじまり』(フジテレビ系)だ。こちらも、夏(目黒蓮/29)、弥生(有村架純/33)、水季(古川琴音/29)、朱音(大竹しのぶ/68)ら主要人物たちの感情がむき出しのまま絡み合うヒリヒリした内容に、賛否の声が多く上がった。本作も、さまざまな声があがるかもしれない。

 とはいえ、いろいろな意見があった『海のはじまり』は配信サービス・TVerのお気に入り登録数が最高値199.5万と、最終的にはフジテレビでは『silent』に次ぐ大ヒットなった。主演の目黒蓮効果もあったかもしれないが、それだけ多くの人の関心を誘ったのは間違いない。『Tシャツが乾くまで』もいろいろな意見が出つつも、とんでもない数字を叩き出す可能性は高い。

 7月3日には、主題歌がスピッツの書き下ろし楽曲「見知らぬ糸」に決定したと発表されたが、放送前の段階では、公式サイトの相関図どころか、登場人物の苗字も明かされておらず、誰が誰のパートナーなのかもわからない。情報が少なく判断が難しいが、この夏一番の問題作になるのは間違いなさそうだ。

(ドラマライター・ヤマカワ)

■ドラマライター・ヤマカワ
編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。