■バンダイ、東映、円谷――3社に問い合わせをすると……

『DX角獣エンカク』と『覚醒変形!DXプチ怪獣プッチー』――別作品でありながら似た商品が同時期に展開されると、詳しくない人からの買い間違えなども考えられるため、

《見た目そっくりで発売時期被ってる時点ですごくレアな事故なのに名前の「覚醒/角醒」が完全にトドメになっててむしろ奇跡》
《マジでオメガホーンとウルトラマンテオのプッチーの玩具似てるのは深刻にヤバい。「クリスマスプレゼント何がいい?」って特撮よくわからん親に聞いて「赤くて角ついてる怪獣みたいなやつ」とか答えられたらどっちかわからんよ。ワイらオタクが特殊なだけで、世の普通の親や祖父母は詳しくないし区別つかんぞ》
《バンダイも円谷も東映もみんな損するだろこれ》
《東映と円谷は別会社だけどスポンサー、販売元はバンダイっていう一つの会社なわけで……別作品のとてもそっくりな玩具がほぼ同時発売って互いに損して結局大元のバンダイも損しちゃう構造だと思うんだけど説明とか調整とかってしなくてよかったのか……?それとも皆納得した上でやってるのか……?》

 といった、心配する声など、多くの意見が寄せられている。

 こうなった背景としてひとつ考えられるのが、『オメガホーン』が「戦隊」に代わるコンテンツということだ。

 これまで「戦隊」ビジネスにおいて、主力商品と言えば合体ロボだった。劇中で生物の設定であっても、ビジュアルは金属的な感じで、知らない人からすれば“メカ”に見えるデザインがほとんどだった。生物的なデザインで玩具展開された”ロボ枠“のキャラは、1998年の『星獣戦隊ギンガマン』に登場した“星獣”くらいだ。現在放送中の『ギャバンインフィニティ』でもそれは同じだが、『オメガホーン』になって、東映は“日曜朝9時30分枠のヒーロー番組発の怪獣のおもちゃを出す”ようになったのだ。

 今回の件について、本サイトは最初に株式会社バンダイに問い合わせた。

 バンダイは、世間で『オメガホーン』の「エンカク」と『ウルトラマンテオ』の「プッチー」のデザインが似ていること、それが商業的な懸念があるのではと指摘されていることには、

《我々はキャラクターをお借りして商品化させていただいている立場ですので、バンダイからお答えできることはありません》

 とコメント。一方で、両玩具のセールスポイントについて明確なコンセプトの違いを尋ねたところ、以下の解説が届いた。

【DX角獣エンカク】

 全長約350mm大型フィギュアです。別売りの「角獣覚醒器 DXオメガホーン」と一緒に遊ぶことで召喚遊びや必殺技遊びが楽しめます。また、「角獣覚醒器 DXオメガホーン」と別売りのDX角獣シリーズを組み合わせて合体武装遊びを楽しむことができます。

【覚醒変形!DXプチ怪獣プッチー】

 変形ギミックによって、プッチーの異なる2種の姿を再現できるアクションフィギュアです!全身19か所が可動します》

 バンダイのコメントを受けて、本サイトは東映と円谷プロにもこの件を問い合わせた。東映は期日までの回答はなく、円谷プロからは以下の回答があった。

《他社様の展開に関わる事柄へのコメントは控えさせていただきますが、ファンの皆様の温かい声にはいつも感謝しております。

 この夏、新しい怪獣たちが注目され、さまざまな反響をいただいていることを嬉しく受け止めております。

「プチ怪獣 プッチー」がたくさんの皆様に愛していただけることを願っています。今後とも『ウルトラマンテオ』の展開にご注目いただけますと幸いです》

  追記(2026年7月9日夜6時21分):東映より「今回お尋ねの諸件につきましては、東映として申し上げることはございません」と、回答があった。

 国民的コンテンツの最新作『ウルトラマンテオ』と、まだ歴史は浅いが戦隊の後継者枠で始まる『オメガホーン』。両作は意外な形で話題になっている――。

特撮・ドラマ・映画ライター・トシ
幼少期に『仮面ライダーアギト』を観て複雑なシナリオに「何かとんでもないモノがスタートした!」と衝撃を受け、平成ライダー、そして現在放送中の令和ライダーを筆頭に、特撮作品を愛するように。
特撮出身の俳優を追う過程で一般ドラマや映画の世界にも興味を抱くようになり、旬なドラマ・映画は欠かさずチェック。エキストラとして作品に参加し、阿部サダヲ藤原竜也など一流の俳優陣の生の芝居に衝撃を受けることもしばしば。