■連続ドラマの放送が休止してもメリットになることも

 TBSは今年、9月19日から10月4日(閉会式)にかけて愛知県名古屋市で開催される第20回『アジア大会』を生中継すると発表している。

 同大会はアジア最大のスポーツの祭典で、日本での開催は、1994年の広島大会以来32年ぶり。過去の大会では柔道女子48kg級で活躍した谷亮子氏(旧姓:田村/50)、元女子陸上選手の高橋尚子(54)、北島康介氏(43)など、後のオリンピック選手が金メダルを獲得したことで知られる。

 そして大会期間中、日曜日は9月20日、27日、10月4日の3回。「特に競技が行なわれる前半の2回は『VIVANT』の放送はなく、『アジア大会』関連の放送になるのかも」(前出の民放キー局関係者)とも見られているという。

 ちなみにTBSは、2023年7月期の『VIVANT』シーズン1放送時にはハンガリー・ブダペストが会場の陸上世界選手権(世界陸上)を生中継していたが、時差の関係もあって『VIVANT』の放送休止はなかった。

「23年に中国の杭州で開催されたアジア大会でも、時差が1時間ありましたがTBSは夜まで放送していましたからね。『VIVANT』第2シーズンが7月26日から毎週放送されると、計算すれば第9話のタイミングで『アジア大会』とバッティングすることになります。

 もし放送がお休みとなれば、連ドラは1週間の休止だけでも勢いが落ちてしまうこともあるため、『VIVANT』シーズン2にとっても痛手に思われますが……。『VIVANT』ほどの人気を確立しているコンテンツであれば、“チャンスでもある”という見方もあります。“考察ドラマ”として大人気の作品ですから、本編放送がなくても、別の盛り上げ方が考えられますからね」(前同)

『VIVANT』は、張り巡らされた多くの謎を視聴者が考察するドラマとして人気を博した。そして、『VIVANT』に限らず、考察ドラマは、“考察要素をまとめた総集編”、さらにはSNS企画やラジオなどの企画を組みやすいところがある。

 たとえば、“ノンストップ考察ミステリードラマ”として人気を博した間宮祥太朗(33)と新木優子(32)のダブル主演作『良いこと悪いこと』(日本テレビ系/25年10月期・全10話)。同作は編成の都合で第7話(11月22日)の翌週29日が休止となった際に、見逃し配信・TVerでキャスト陣によるオリジナル座談会「『#イイワル 考察』スペシャル!」を開催して勢いを維持したことで知られる。

「『VIVANT』第2シーズンでも、放送がない可能性がある9月末に多くの展開が考えられますよね。告知されているラジオやスピンオフドラマも重要な役割を担ってきそうです。

 そして大きいのが、大々的な総集編を組めることです。『VIVANT』第2シーズンを多くの人が見るのは間違いないでしょうが、それでも仕事や他の事情で見られず、視聴を諦める人もいるでしょう。8話まで放送して、もし一旦お休みとなれば、そこまでの総集編を組むことで、まだ見ていない人を“ドラマ視聴者”にすることもできるんです。

 そして、今回の斬新なラジオ企画を考えた『VIVANT』スタッフのことですから、ただの総集編に終わらない可能性も。過去の民放ドラマでもありましたが、総集編に本編へつながる伏線を盛り込んで話題にする、本編を見たいと思わせるような演出もあり得るのではないでしょうか。

 そうしたことも可能なため、アジア大会絡みで『VIVANT』の放送がもし途切れても、それによってパワーアップするという展開も十分にありそうです」(前同)

 2026年下半期、『VIVANT』が大旋風を起こすことだけは間違いなさそうだ。