■サバイバルというより人間ドラマ

 また、ネイリスト・渡部玲奈(古川琴音/26)、高校生カップル・江口和真(日向亘/19)と佐藤小春(片岡凜/19)、専門学校生・米澤大地(藤原丈一郎/27)、生命科学科の大学院生・加藤祥大(井之脇海/27)など、乗客も訳アリそうな人物ばかり。メインだけでなく、サブキャストの伏線もうまく張られていて、早くも考察が加熱している。

 ツイッター上では、“北千住駅前で金髪男が男性を刺殺”という記事が写ったため、「乗客に殺人犯がいるという不信フラグ?」という声が。また、冒頭のシーンで紗枝が赤ちゃんを抱いていたことに、「乗客の誰かが未来で出産して、紗枝が育てることになった? ということは、高校生の和真と小春の子供?」などの指摘があった。

「脚本の金子ありさ氏は、『恋はつづくよどこまでも』(同局系)などを手掛けている恋愛モノの名手です。そのため、本作はサバイバルよりも人間ドラマがメインになりそう。また、和真を演じている、売出し中の日向亘がキーマンになるかも。連ドラ出演は『Get Ready!』(同局系)から2期連続で、メインを食う演技に期待です」(同上)

 日向亘は、19年、14歳のときにホリプロ開催の「メンズスターオーディション」でグランプリに。20年10月期放送のドラマ『姉ちゃんの恋人』(フジテレビ系)で連ドラに初出演。21年、特撮テレビドラマ『仮面ライダーリバイス』(テレビ朝日系)で五十嵐大二、仮面ライダーライブおよび、カゲロウ、仮面ライダーエビル役で出演している。

 これまで映画やドラマで何度も描かれたジャンルで、既視感のあるベタな展開ながら、演者、脚本、演出と、作りはしっかりしているので、日向の活躍とともに今後に期待できそうだ。