■新入幕力士は重量級揃い!
「無理しすぎ」と言えば、大関から陥落した安青錦も器用なだけに、似たようなところがある。幕内に駆け上ってきた頃の細かった体は、今は142キロまで増えた。入門以来、「負け越しなし」だった記録も途切れてしまい、春場所は負け越し、先場所は足の負傷で全休で、大関在位はわずか3場所。
大関復帰のためには、今場所10勝以上を挙げる必要があるが、十分に休養しているので、オレは「復帰」はありえると思っている。
どちらにせよ、三役陣がガチンコで取り組んでいるから、ワクワクする相撲が多い。横綱(豊昇龍、大の里)、大関(琴櫻、霧島)陣より、存在感があるね。
そして、今場所は重量級の新入幕力士が登場した。 中国出身、荒汐部屋の大青山(192センチ、164キロ)と、木瀬部屋の一意(185センチ、205キロ)だ。
2人とも高校時代から活躍していて、特にオレは一意には縁があったこともあって、ずっと注目していた。ヒザの大ケガで少し遠回りしてしまったが、前に出るパワーを生かせば、幕内で十分に通用する逸材だ。
ただ、体重205キロは太り過ぎだな(笑)。またヒザをケガしないためには、10〜15キロくらいダイエットしたほうがいいね。
貴闘力忠茂(たかとうりき・ただしげ)
1967年9月28日、兵庫県生まれ。二子山部屋(入門時は藤島部屋)入門後、83年に初土俵。最高位は東関脇。2000年に幕尻(前頭14枚目)で初優勝する。02年に引退し、大鵬部屋の部屋付き親方となるが10年に野球賭博関与のため日本相撲協会を解雇される。現在は焼肉店『ドラゴ』を経営。