「これは制度変更というより、約束を変えられた感覚です。何十万円もかけて修行した人たちは、みんな同じ気持ちなんじゃないでしょうか。でも、見直しを検討すると聞いて、少しだけ救われました」

 そう話すのは、これまで仕事とプライベートを合わせ、年間50回以上飛行機に乗る生活を送り、20年以上ANAを利用し続けてきた都内在住の50代男性だ。

 男性はSFC会員。“修行”と呼ばれるプレミアムポイント集めにも挑戦。決して安くはない費用をかけてSFCを取得した。

 SFCとは、ANAの上級会員向けサービス「スーパーフライヤーズカード」のこと。1年間で5万プレミアムポイント(うち2万5000ポイント以上はANAグループ便)を獲得してプラチナ会員となり、対象クレジットカードへ入会することで取得できる。以降は年会費を支払うことでラウンジ利用などの特典を継続できることから、「一度取れば一生モノ」とも言われ、多くの"マイル修行僧"の目標となってきた。

 しかし、その特典を維持するために年間300万円以上のカード決済などを条件とする新制度が発表されると、利用者から反発の声が相次いだ。

 「当時は何十万円も使いました。でも"一度頑張れば、その後はずっと恩恵を受けられる"という約束みたいなものがあったから納得できたんです。それが今回、“年間300万円使わないとサービスが変わります”と言われてしまって……。さすがに話が違うと思いました」(前同)

 SNS上でも《修行した意味がなくなる》《努力より課金なのか》《これは実質改悪だ》といった声が噴出。ANAは6月末、公式サイトで「多くのお客様よりご意見をいただいています」「改定内容について見直しを検討しています」と公表し、制度の再検討を明らかにしたのだ。