■『豊臣兄弟!』後半の落ち込みを救うのは?
しかし、一方で《本能寺の変は最高にクライマックスで面白かったけど、来週から信長と光秀からとれる出汁がなくなっちゃって大丈夫……?》《本能寺の変までは我慢して見るかということで見ていたが、今後は小栗旬の演技がないなら、もういいや》など、今後を心配する声や、離脱するという声もあった。
確かに、ここまで盛り上がると、そのあとが気になる。ここ最近は信長と光秀(要)の物語になっていて、豊臣兄弟の存在感は薄かった。本能寺の変の勢いのまま、“中国大返し”で駆けつけた秀吉(池松)が光秀を討つ「山崎の戦い」から、信長の後継者を決める「清須会議」までは引っ張れるだろうが、その後は尻すぼみになってしまいそうだ。
実は、《信長が退場してそろそろ「いても不思議じゃないのにまだ出てきていない、兄弟の人生に大きく影響する人物」のキャスト発表あるんじゃないでしょうか。ずっと待ってるんです。千利休》などと、秀吉の側近でもあった、未登場の茶人・千利休に期待する声がある。
確かに豊臣兄弟を描くのに、まだ登場していないはちょっと不自然だ。堺商人で茶人の今井宗久(和田正人/46)は出ているので、一緒にいても不思議ではなかった。松永久秀(竹中直人/70)も荒木村重(トータス松本/59)もその最期に茶器を絡めていて、劇中にも茶会という言葉が何度も使われているのに、千利休はいまだキャストも発表されていない。
ひょっとすると、千利休は後半の最大トピックなのかもしれない。秀吉の怒りを買ったためなど、切腹の真相は定かではないが、歴史改変が売りの『豊臣兄弟!』なら、それを逆手に取って派手なストーリーを作ってもおかしくない。いまだ未登場の千利休が、心配される後半の救世主になるのだろうか。
(ドラマライター・ヤマカワ)
■ドラマライター・ヤマカワ
編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。