仲野太賀(33)主演のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』の第27回(7月12日放送)では、歴史上屈指の事件「本能寺の変」が描かれ、織田信長小栗旬/43)の最期が話題を呼んだ。しかし、小栗信長退場によって大きな穴が生じてしまい、今後を心配する声も出ている。

 同ドラマは戦国時代のど真ん中を舞台に、豊臣秀吉池松壮亮/36)をすぐそばで支え、後世「もしも彼が長生きしていれば、豊臣の天下は安泰だった」とまで言わしめた、天下一の補佐役だった弟・秀長(小一郎/仲野)を主人公に、天下統一という偉業を成し遂げた豊臣兄弟の軌跡を描く、波乱万丈の下剋上サクセスストーリー。

 第27回「本能寺の変」では、光秀(要潤/45)は信長の甥で娘婿である信澄(緒形敦/30)から、信長への積年の恨みを打ち明けられる。安土城では、信長が家康(松下洸平/39)を接待するが、食事に毒が盛られていたことが発覚。饗応役(接待担当)の光秀が首謀者をかばっていると察した信長は逆上。信澄の切腹を命じる。

 信長は、わずかな従者だけを連れて京都の本能寺へと入ることに。光秀は足利義昭(尾上右近/34)への書状を家臣の斎藤利三(内藤剛志/71)に託すが、「巻き込むな」という返事を聞いて絶望。光秀は利三に「出陣じゃ! これは上意である。敵は本能寺にあり!」と、憤怒の表情で命じて……という展開。

 X上では、《織田信長というキャラクターを深掘りするのに「弟(信勝)を処罰してしまったことを悔い続け、秀吉・秀長兄弟に、自分と信勝の関係をなぞらえる。それを信長自身が自覚した回で本能寺勃発……と仕立てた今回の大河、うまいけどなかなか人の心がない》などと、本能寺の変の新解釈に称賛や驚きの声が。

 信長(小栗)大暴れからの、信澄(緒方)と義昭(尾上)を使って光秀の無敵の人化。さらに信長の最後には、かつて成敗した弟・信勝(中沢元紀/26)を幻影で登場させ、兄弟の因縁をしっかり見せきる。本作の歴史改変は、一部から不評だが、ここまでしっかりドラマとして成立させるなら、文句なし。エンタメ大河にふさわしい回だった。