■Netflixの“地上波化”が言われ……“過激作品”の減少の懸念も
山田孝之(42)が主演を務め、セクシービデオの世界で活躍した村西とおる監督(78)の半生を描いた『全裸監督』(2019年配信)はNetflixだからこそ制作できた作品だろう。
前出の芸能プロ関係者は言う。
「戸田恵梨香さん(37)主演、細木数子さん(享年83)の激動の人生を描いた『地獄に堕ちるわよ』も大ヒットしましたが、Netflix側は細木さんの娘・かおりさんにドラマを制作することを報告したといいますが、許可を取ったというわけではなく、どんな内容になるかいっさい共有しなかったといいますよね。かおりさんはインタビューで、制作までの経緯やドラマの内容について、複雑な胸中を語っています。
そこにコンプラ違反があったわけではないですが、Netflixはそういったイケイケの制作スタイルで、地上波では見られない作品を世に放ってきたんです。それがフジテレビを始め、民放キー局出身スタッフの割合が増え、Netflixの“地上波化”が進んでいると指摘されています。
そうしたなかで、Netflixの制作担当から外部の制作者の方にコンプラに関する確認が多くなってきていると。地上波でずっと仕事をしてきたテレビマンはコンプラ意識が高いとも言えますが、コンプラに縛られているとも言えるでしょうからね。もちろん、昨今の時代の変化に対して、企業として対応してきていると言えるのでしょうが」
前出の芸能プロ関係者は続ける。
「ただ、Netflixといえば、地上波とは一線を画す“攻めた作品”がウリなのですが、それがコンプラを強く気にし出したら、地上波と変わらなくなってしまう。有料放送で、観たい人だけが観る作品だからこそできる、ギリギリを攻めたリアルな描写が面白かった。
『全裸監督』、『サンクチュアリ -聖域-』、『極悪女王』、『地獄に堕ちるわよ』、そしてつい最近配信が始まった『ガス人間』など、Netflixだからこそ制作できた素晴らしい作品ですが、今後、どんどん地上波と変わらないような、大人しい作品が増えてきてしまうのではないか、と懸念する声も出ていますね」(前同)
フジテレビからNetflixへ転職話が相次いだが、民放キー局出身者が増加するなか、Netflix作品も変わっていくのだろうか――。