■記憶をめぐる物語は佳境へ

 これを受け、X上では、《記憶を書き換えられても身体が真実を拒絶する正樹。笑顔の裏で夫をフィクションの日常に縛り付けている妻・真弓の存在が一番やばくて怪しすぎる》《由梨もあきらかに記憶消されてる部分ありそうだし、由梨の記憶がどのように操作されてるかでかなり話変わるよね》などと、考察が熱を帯びている。

 伊川夫婦(玉森・宮澤)のペットの文鳥・ピョートルのおやつのくだりでの真弓の表情を見ると、記憶の改竄を知っているが、それを受け入れられていない感じがする。次回、真弓(宮澤)は、正樹と二宮(玉森の2役)のことを調べている津村(野村)と対峙するが、お互いに持っている情報から、2人は正樹の味方になるかもしれない。

 また気になるのが、「はるなぎ園」の入所者がみんな認知症だということ。介護施設には介護段階に合わせてさまざまな施設があるが、認知症専門というのはあまりないはず。もしかして、入所者も記憶を書き換えられている? また、由梨(森川)の叔父・藤谷(佐戸井)が新たに登場したが、脳科学者である以上、今後のキーマンになりそうだ。

 物語はそろそろ中盤に入るが、わかっていない謎はたくさんある。果たして真相は? 次回のあらすじに、《ついに、平和すぎる不穏な町「森沼ネクスタウン」の隠された秘密が明らかに!?》とある。伊川夫婦と二宮夫婦、町と「はるなぎ園」の謎が見えてきて、さらに考察が盛り上がりそうだ。(ドラマライター・ヤマカワ)

■ドラマライター・ヤマカワ
編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。