■すべてはGACKT対応のため?

 正直、なんの事件で、どう解決したのか、よくわからない初回だった。流れは、芸能事務所のパワハラ事件がメインかと思ったら、女性の殺害事件で外国籍の配達員が冤罪になりそうになって、GACKTに誘導されて議員の息子が法定で罪を自白した……ということなのだが、あらためて整理しても、何が言いたいのかよくわからない。

 役者が本業ではないGACKTがなぜ月9主演なのかも疑問だが、『女性セブン』(5月21・28日号/小学館)の報道によると、同ドラマは当初、山下智久(41)が主演を務める方向で調整が進められていたが、交渉が難航して断られてしまう、その後、紆余曲折を経てオファーを受けてくれたのが、GACKTだったということのようだ。

 この報道が本当だとすると、いろいろ腑に落ちる。キャストが決まり、GACKTをフォローするため、豪華なサブ陣がキャスティングされたのだろう。当然、脚本も見直しとなったと思われる。突貫工事のため、いろいろ穴のある内容になってしまい、今回のような脚本が出来上がったというところだろうか。

 しかし、志田未来、神尾楓珠、竹財輝之助、戸塚純貴という芸達者がそろえば、ドラマとしてはなんとか成立するはず。今回のラストで業務停止処分を受けた浦真鷲(GACKT)が法廷に立てないとなれば、逆に安心して見ていられる。さらに、脚本は7人が持ち回りで担当している。今回が残念な出来でも、どこかで当たり回が出てくる可能性は高い。

 平均世帯視聴率が6.2%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)、配信サービス・TVerのお気に入り登録数が34.9万(7月23日午後3時現在)と、ともに残念なスタートになったが、意外と第2話以降は面白くなる可能性は十分にある。次回、緑(志田)が「はかり建築設計事務所」に参加し、チームはさらに強力になるようだ。(ドラマライター・ヤマカワ)