■ミドサー以外は相手にしていない?
3人の悩み、焦り、怒りなどリアルな内容だが、物語設定の既視感がすごい。今のところ、テーマは女性の結婚と仕事のようだが、最近は結婚という形にとらわれない男女関係や、仕事と家庭を周囲の協力で両立させるなど、新しい女性のありかたを提示するドラマが増えているため、本作はちょっと古くさく感じてしまう。
とはいえ、ミドサー女子の日常を解像度高く描いていて、X上では《凄く刺さるドラマ。どこか懐かしい気持ちでいっぱい。思い出(憧れた未来)と今の現実の狭間で揺れ動く気持ちに共感です。俳優さんの演技が自然で魅入ってしまった!》《3人それぞれ、個々に抱える揺らぎや痛み、孤独がヒリッとする》などと、称賛の声は多い。
要するにミドサーには思い切り刺さっているのだ。タイトルでうたっている以上、そもそもミドサー以外にアピールしようとは考えていないのだろう。そうなると既視感やら定番のトピックなどは、たいした問題ではないのだ。将来の不安、発達障害、妊娠と、今後も大きなドラマには発展しそうもないが、その顛末をリアルに描いていきそうだ。幅広い年齢層とはいかないが、3人に近い年齢層には支持されるドラマとなるに違いない。
キャスト的にはのんの演技が群を抜いていて、《いやー、やっぱすげえな。演技力モンスター過ぎる》《受けの演技、表情、セリフ以外まで素晴らしい》《ずっと待ってたのんさんが素敵すぎる。瞳が美しくて、夢を追いつづける役にピッタリ》などと反響が大きい。ミドサーとなっても輝く彼女の姿も、本作の魅力の一つになりそうだ。
(ドラマライター・ヤマカワ)
■ドラマライター・ヤマカワ
編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。