■二階堂ふみ演じる「薫」以外にも浮上している“もう1人の別班候補”

 そうした数々の理由から、薫(二階堂)の“新別班説”を唱える声は多いが――制作サイドがミスリードを狙っている可能性を疑う声も。

《やはり長野専務か…薫さんじゃベタ。身体面でなく頭脳面でサポートするのかな?》
《薫とか長野専務でも面白いけど、あんまみんなが予想しそうな安易な方向にはいかない気もする》
《乃木のびっくり顔がフェイクでなければ、新たな別班員は「長野」か「薫」なんだけど、ここは「長野」に一票》

 といった、薫ではなく、小日向文世(72)演じる常に怪しい男・長野専務が別班なのでは――と考察する声も多く寄せられている。

 長野利彦・丸菱商事専務は、乃木(堺)の表向きの上司。第1シーズン前半の“誤送金事件”の犯人候補として登場したが、その際に経歴に“空白の2年間”があったことから、正体は別班で、その間に秘密任務があったのでは――とも当時”考察”されていた。

 長野専務は空白期間の理由を“防衛大時代に薬物に手を出してしまい、卒業後に更生施設に入っていた”としていて、警察の裏取り調査でも不審な点は見られなかったが、“別班なら非合法な経歴偽装も行なえるだろう”と彼を怪しむ視聴者は多かった。

 長野専務は第1シーズンでは第4話を最後に登場しなかったが、演じているのが大物俳優・小日向文世ということもあって、当時から《このままで終わるはずがない》と見られていた。

 そして第2シーズン放送当日の朝には、『VIVANT』を担当する宮崎陽平監督が同局系『サンデー・ジャポン』に出演した際、「(長野専務は)何かの組織にいるのでは? キーになりますか?」という質問に対して「キーに……なりますよ」「初回(第11話)でまずキーになる」と明言。

 その夜の第11話では、長野専務が丸菱商事社長に、乃木のバルカでの功績を材料に3階級特進で役員に昇進させるように打診する場面があった。乃木は出世すると別班の任務に支障をきたすことから提案を上手く切り抜けたが、乃木が“バルカの件は自分ではなく上司の手柄”だと熱弁する際に、乃木に対して非常に意味深な表情を浮かべていたことが注目された。

 さらに長野専務は、乃木のキプロス行きが決まる前から“明日から長期の東南アジア出張へ行く”とされていて、これも意味深なのだ。

 一連の長野専務の行動は、乃木の別班での活動を妨害すべく出世させようとしているように見える一方で、乃木は「別班はお互い顔を知らない」と語っている。そのため前述の一件は、

《昇進話のくだりで乃木の正体を確認するために泳がせた気がする。身動き取れるよう昇進を断ったことで別班であることを確信したのかも…。あと小日向文世さんの顔つき的に今回は敵じゃない気がする》
《第1クールで乃木と会話した際にザイール(別班にとっての重要人物)と言うワードを聞いたときにザイールは何か言っていなかったかと聞いた→同じ別班なのか判断するため 第2クールで乃木と宇佐美部長が会話した際に宇佐美が長野専務は東アジア(だったと思う)に出張と言っていた→乃木はキプロスへ行った》

 といった、乃木の正体を探るためのチェックだったのではという考察も。

 第1シーズンでは明らかにならなかった長野専務の闇が暴かれる、ともささやかれている『VIVANT』第2シーズン。第2話(通算12話)にして早くも、その闇が暴かれるのかも――。

特撮・ドラマ・映画ライター・トシ
幼少期に『仮面ライダーアギト』を観て複雑なシナリオに「何かとんでもないモノがスタートした!」と衝撃を受け、平成ライダー、そして現在放送中の令和ライダーを筆頭に、特撮作品を愛するように。
特撮出身の俳優を追う過程で一般ドラマや映画の世界にも興味を抱くようになり、旬なドラマ・映画は欠かさずチェック。エキストラとして作品に参加し、阿部サダヲ藤原竜也など一流の俳優陣の生の芝居に衝撃を受けることもしばしば。『VIVANT』第1シーズンでは考察を大いに楽しんだ。