■セルフレジ万引きは10年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金

 また、商品の重量から不正を見抜くアプローチも。はかりメーカーの寺岡精工が開発した「はかりセルフ」は、商品を置くマイバッグ台に計量器を搭載。商品の包装機とレジをクラウドで連携させ、登録された重量と実際に置かれた重さが一致しない場合にアラートを鳴らして店員を呼び出します。これにより、商品を重ねてスキャンを免れようとする行為を瞬時に見破ることができるようになります。

 ネット上でも、セルフレジ万引きに対しては、「エラー頻発しすぎると店員も確かめもせずに解除して回っているので対策として成り立っていない」「スキャンは店員、支払いはセルフという方式が今のところ一番安定していると思う」「万引きがバレて失うものの大きさを考えないのだろうか」という声が聞かれ、社会の大きな関心事になりつつあります。

「セルフレジにおける万引きは、故意に行うと窃盗罪に問われ、10年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金が科されます。また、仮に最初のスキャン漏れが偶然だったとしても、代金を支払っていないことに気づきながら申告しなければ占有離脱物横領罪が成立する可能性が高い。いくら死角を探して巧妙に細工をしたとしても、POSシステムによる売上と在庫のデータ照合、および複数設置された防犯カメラの追跡により、犯行の記録から逃れることはできません。店舗側が多額の防犯投資を迫られる現状は、巡り巡って商品の販売価格へと転嫁され、一般の消費者が不利益を被る悪循環を招く懸念もあります」(生活情報サイト編集者)

 最新のセンサーが導入されたレジの前で、支払いを誤魔化すことは自らの罪を記録させているに等しい行為。誰もが快適に買い物を続けられる環境を守るために、システム側の対策だけでなく、消費者一人ひとりのモラルが問われています。

トレンド現象ウォッチャー・戸田蒼
大手出版社でエンタメ誌やWEBメディアの編集長を経てフリー。雑誌&WEBライター、トレンド現象ウォッチャーとして活動中。