朝から灼熱、夜になっても熱帯夜。いまや日本の夏は、逃げ場のない猛暑地獄と化している。
「気象庁によると、2025年夏の平均気温は平年を2.36度上回り、統計開始以来最高。猛暑日の延べ地点数も10年以降で最多となりました」(全国氏社会部記者)
そこで本サイトは、人混みを避けて涼しく過ごせる穴場避暑地を調査した。
まずは北海道・稚内市。25年8月の平均気温は22.6度。東京の29.6度を7度下回る、北の別天地だ。
「宗谷海峡から冷たい海風が入るため、気温が上がりにくい。風の強い場所では、実際の気温以上に涼しく感じますよ」
こう語るのは、気象予報士の佐藤圭一氏だ。
稚内からフェリーで渡る利尻島も見逃せない。旅行アナリストの鳥海高太朗氏は、こう太鼓判を押す。
「温泉やハイキングを楽しめ、夏のウニも絶品。涼しさ、自然、海産物がそろい、避暑旅行に向いています」
栃木県・奥日光は8月でも平均20.8度。東京との気温差は8.8度だった。
「森林や湖、滝に囲まれ、涼しさを感じやすい。標高約1269メートルの中禅寺湖周辺は、夏でも爽やかです」(前出の佐藤氏)
東照宮周辺から奥へ入ると、観光客も減ってくる。
「中禅寺湖や華厳の滝、戦場ヶ原で涼を感じ、天然氷のかき氷、湯波やニジマス、温泉も楽しめる静かな穴場です」(前出の鳥海氏)
山梨県の清里・大泉高原も避暑旅行には、うってつけ。大泉は東京より平均4.2度低い。
「猛暑の甲府とは別の地域のような過ごしやすさ。湿度が低く、日陰は爽やかで、夕方から一気に涼しくなります」(佐藤氏)
もちろん、涼しいだけではない。
「清里テラスではソファのような席から絶景を堪能。高原野菜や乳製品、ワインも魅力です」(鳥海氏)
関西で涼を取るなら和歌山県・高野山へ。8月の平均気温は東京を5.5度下回る。標高約800メートルの山上盆地には、日が傾くと冷気が流れ込む。
「奥之院の杉林は強い日差しを遮り、木陰をつくります。宿坊では朝晩の涼しさを実感できます」(佐藤氏)
杉木立の中を歩きながら、歴史と文化にどっぷり浸れるのも高野山ならではだ。
「奥之院や金剛峯寺、精進料理など旅の魅力は十分。ただ、外国人客が多く、“人の少ない穴場”とは言いにくいです」(鳥海氏)