■山や海以外にもあるオススメ涼の穴場
より穴場感を求めるなら、鳥取県の大山・桝水高原。標高による涼しさに、日本海からの風も加わる。
「ブナ林が日差しを遮り、天然のクーラーのように働きます」(前出の佐藤圭一氏)
周辺には大山寺や大神山神社、皆生温泉などもある。
「高野山よりインバウンド客が少なく、牧場、寺社、温泉、海産物までそろう。中高年にも向く地域です」(前出の鳥海高太朗氏)
千葉県勝浦市の鵜原・守谷海岸は、東京より平均2.5度低い。勝浦では1906年の観測開始以来、猛暑日は一度も記録なし。
「沖合の冷たい海水で空気が冷やされ、その風が陸へ入るため、極端な高温になりにくいんです」(佐藤氏)
潮風に吹かれながら、海の景色と旬の味を満喫できるのも勝浦の魅力だ。
「鵜原理想郷や守谷海岸を歩き、金目鯛や伊勢エビを味わう。海辺で、のんびり過ごす旅です」(鳥海氏)
さらに意外なのが沖縄だ。25年8月、那覇の猛暑日はゼロ。本島北部・国頭村の奥地区は、平均気温が東京を2.5度下回った。
「沖縄は海風が入りやすく、35度以上になりにくい。ただし湿度が高く、数字ほど涼しく感じない日もあります」(佐藤氏)
那覇のにぎわいを抜け、国頭村まで北上すれば観光客はぐっと減る。
「比地大滝や辺戸岬、オクマビーチを巡り、アグー豚や、やんばるそばも味わえる。穴場なら那覇より国頭村周辺です」(鳥海氏)
日本にはまだまだ、人混みを避けながら、夏の旅を満喫できる穴場が残されている。
佐藤圭一(さとう・けいいち)
1986年10月4日、長野県岡谷市生まれ。アナウンサーに憧れて就職活動に挑むも100社以上から不採用通知を受け取る。それでも粘り強く受験を続け、都内のケーブルテレビ局でアナウンサーとしてのキャリアをスタートし、全国ネットのラジオ局の報道記者へ転身。国会や事件、スポーツなど幅広い現場を経験し、現在は気象予報士の資格を生かしてテレビ朝日などで気象キャスターを務めている。
鳥海高太朗(とりうみ・こうたろう)
航空・旅行アナリスト。1978年、千葉県富津市生まれ。Yahoo!ニュースエキスパート。帝京大学理工学部、千葉商科大学サービス創造学部、共栄大学国際経営学部非常勤講師として、大学で講義を行いながら、テレビ・ラジオなどでの解説も行っている。