■黒色、白色、右耳、左耳――阿部寛・野崎のインカムに“違和感”

 また、野崎が装着しているインカム(通信機器)の不自然さを指摘する声も出ている。野崎は職業柄、黒いインカムを右耳につけていることが多く、前述の成田空港の場面でも装着していた。

 ところがそれ以前、東京・日本橋の雑踏を歩く場面では“白いインカム”を“左耳”につけているかと思ったら、直後のカットではインカムをつけていないという描写があったのだ。

 そこに“違和感”を感じた視聴者も少なくなく、野崎の元部下で、テントと内通していた“裏切り者”新庄浩太郎(竜星涼/33)が何らかの方法で野崎と入れ替わっているのでは、と疑う声が多く寄せられている。劇中で“2人とも日本人離れした高身長が共通点”だと視聴者に向けてアピールしているかのような描写もあったことから、

《この時(※空港のシーン)、右の耳に黒インカム?をしているが、人ごみの中で乃木を追跡した時は左耳に白インカムをしている。何か臭うな》
《ここ(※空港のシーン)気になったよなぁ、乃木の表情も意味深だったし。それこそこの野崎が野崎じゃないパターンで乃木が気付いてるとか。ところどころ野崎の発言に対して乃木が引っかかってるような表情してるんだよな》
《日本橋雑踏のところ、野崎さんじゃないよね白インカムつけてるし、耳左なのは新庄でしょ。無線のやり取りは実際あったとしてそこに映ってる野崎さんはミスリードじゃない? カット変わるとインカムついてない》

 といった考察が寄せられているのだ。

 そして最後に、第1シーズンから絶えず視聴者から疑いの目を向けられている、長野専務(小日向文世/72)の意味深な表情にも、注目する視聴者は多い。

 長野利彦・丸菱商事専務は、乃木の表向きの上司として、第1シーズン前半の“誤送金事件”の犯人候補として登場。犯人は別の人物で、長野専務は第4話を最後に物語からフェードアウト。今回の第2シーズン初回(第11話)まで登場することはなかった。

 しかし、第1シーズンの時点で意味深な描写がかなり多く、公式サイドも長野専務が第2シーズンで物語のカギを握ることになることを明言している。

 そして第11話では、長野専務が丸菱商事社長に、乃木のバルカでの功績を材料に3階級特進で役員に昇進させるように打診する場面があった。乃木は出世すると別班の任務に支障をきたすことから、その提案を上手く切り抜けたのだが、乃木が流れを変えようと弁舌を振るう場面で、長野専務は非常に意味深な表情を浮かべていたのだ。一部視聴者からは、長野専務の正体は別班、あるいは第三勢力の人間で、第12話でキプロスにいる乃木の前に姿を見せるのでは、という考察もされている。

 別班員拉致の際の病院のシーン、野崎の空港での表情やインカムの有無、そして長野専務が乃木に向けていた表情――第2シーズン初回から多くの意味深な場面があった『VIVANT』。謎はさらに深まっている――。

特撮・ドラマ・映画ライター・トシ
幼少期に『仮面ライダーアギト』を観て複雑なシナリオに「何かとんでもないモノがスタートした!」と衝撃を受け、平成ライダー、そして現在放送中の令和ライダーを筆頭に、特撮作品を愛するように。
特撮出身の俳優を追う過程で一般ドラマや映画の世界にも興味を抱くようになり、旬なドラマ・映画は欠かさずチェック。エキストラとして作品に参加し、阿部サダヲ藤原竜也など一流の俳優陣の生の芝居に衝撃を受けることもしばしば。『VIVANT』第1シーズンでは考察を大いに楽しんだ。