■次回大会は南米含む6か国が試合開催地
また、カタール大会から導入され、今では定番となっている90分間以内での交代枠「5」も、引き続き採用されています。
これらの影響で、強いチームが強い状態で戦える試合が多くなり、北中米大会ではベスト4にスペイン、アルゼンチン、イングランド、フランスという、前評判の高いチームが残りました。本当は、日本がベスト4に行くと思っていただけに、ブラジル戦の惜敗は本当に悔しいですね。
また、北中米大会ではカナダ、アメリカ、メキシコの広大な3か国を舞台としたことで、時差や移動時間、気温差なども、選手の負担となりました。これは、2030年の次回大会も続くはずです。というのも、次回もスペイン、ポルトガル、モロッコという3か国共同開催となるだけでなく、大陸を超えて、ウルグアイ、コロンビア、アルゼンチンの南米3か国でも試合を開催するからです。
選手の負担を考えた大会になってほしいと常々考えていますが、これはすでに決まったこと。このレギュレーションで戦うしかありませんし、さらに変わる可能性もあります。
日本代表がベスト16以上の成績を残すためには、これからの4年間で、ピッチ内外の要素に適応していく必要がありそうです。
ラモス瑠偉(らもす・るい)
1957年2月9日生まれ。ブラジルのリオ・デ・ジャネイロ出身。77年に来日し、読売サッカークラブ(東京ヴェルディの前身)でプレー。攻撃の核として5度の日本リーグ優勝に貢献し、得点王を2回、アシスト王を3回獲得した。93年にスタートしたJリーグでもヴェルディ川崎の中心選手として活躍。チームを初代王者、さらに連覇に導くとともに、自身は2年連続でベストイレブンに選出されるなど、Jリーグの草創期を支えた。89年に日本に帰化して日本代表でもプレー。司令塔としてアジアカップ初優勝をもたらし、94年W杯予選でもチームをけん引したが、あと一歩というところで本大会の出場権を逃した。98年に現役引退。指導者としては古巣の東京VとFC岐阜で指揮を執り、ビーチサッカー日本代表の監督としてW杯で世界を凌駕する活躍を見せた。国際Aマッチ通算32試合1得点。2018年、日本サッカー殿堂入り。
ラモス瑠偉公式サイト:http://www.ramos.jp/
(本連載取材協力:KAKU SPORTS OFFICE)