日本の自動車業界がもっとも華やかだった80~90年代。俺たちが “乗った・乗りたかった” あの一台をプレイバック!
全長を4.4mと短く抑えたから街中でも運転しやすく、後輪駆動の採用により峠道で楽しい走りを満喫
■排気量は2Lのみだが直列4気筒と6気筒を選択できた
1989年に消費税が導入されると、自動車税制が改訂され、3ナンバー車の税制上の不利が解消された。その結果、日本車のボディが拡大され、運転しにくいと感じる車種も増えた。そこで登場したのがミドルサイズスポーツセダンのトヨタアルテッツァだ。プラットフォームはクラウンなどと共通で後輪駆動だが、全長は4400mmと短く全幅も1720mmに収まる。3ナンバー車だが、後輪駆動との相乗効果で、曲がりくねった峠道でもスポーティな運転を楽しめた。最小回転半径も5.1mだから、小回りも利く。
エンジンの排気量は2Lだが、直列4気筒と6気筒を選択できた。4気筒は最高出力が210馬力(6速MT)で、高回転域の吹き上がりも鋭く、アルテッツァらしいスポーティな走りを満喫できる。一方、同じ2Lエンジンでも、6気筒は最高出力を160馬力に抑えた。6気筒だから回転感覚が滑らかで、リラックスした走りを味わえる。このようにエンジンに2種類の個性を持たせながら、両タイプとも低重心の後輪駆動セダンらしく、走行安定性が優れていた。
6速MTは、シフトレバーのストローク(前後左右に動く範囲)が適度で、操作性も優れている。エアコンのスイッチにも手が届きやすい。
全長は4400mmと短く、後輪駆動を採用するが、ボディの後部には実用的なトランクスペースを備えている。後席の居住性も満足できた。
メーターは大径で視認性が良い。左側にはエンジン回転計、中央には速度計のほか水温計/電圧計/燃料計をクロノグラフ風に配置した。
販売期間は1998年から2005年。それ以降は日本でもレクサスが開業して、アルテッツァは海外と同じくレクサスISとして売られている。販売終了から20年以上を経過するが中古車の流通台数は多い。中心価格帯は200万円前後で、程度が良いと300万円に達する。