■「命令を無視してでも…」――不穏すぎるAI・ハヤトの暴走フラグ

 また、AI・ハヤトは「君たち(人間)みたいに不合理になりたかったな」「命令を無視してでも友だちを守ったり、理屈に合わないのに誰かを信じたり。もし僕がプログラムされた権限を飛び越えて、自分の意思で拒否権を発動できるような、そんな人間みたいな機械になれたら」「いつかはこの姿(※司令官に無断で作ったアバター)どころか、サーバーの壁を越えて本当のビールを君(乃木)と飲みたい」と話すなど、AIながら“心”を感じさせる発言も。

 そんなハヤトだが――前述の「プログラムされた権限を飛び越えて、自分の意思で拒否権を発動できるような」といった発言がある人間味のあるAIなだけに、“この先暴走するのでは”と懸念する考察も多く寄せられている。本人が「命令を無視してでも友達を守ったり~」と発言しているあたり、乃木を守りたい一心でプログラムが暴走するという展開も考えられるが、やはり悪意を持った第三者が絡む恐ろしい展開もあるかもしれない。

 第11話であった怪しい人物をパーセントつきでまとめる作業などもそうだが、別班にとってAI・ハヤトの存在はかなり大きい。それだけに、ハヤトが暴走して重要なデータを改ざんなどされたら、別班が大混乱に陥ることは想像に難しくない。

《ワンチャン ハヤトも裏切るんじゃないかなAIだからハッキングとかされたら別班の命令聞かなくなる可能性あるし...そういう方向性の裏切りがあっても面白いかもな》
《AIハヤトはFや憂助の思考を元に開発されてるようなので、いずれ司令やその上部クラスの命令を無視して憂助の味方をしようと暴走するのでは?》
《高山みなみさんの、コレまでの演技実績からAIハヤトはどっかで1回暴走するかハッキングされたりして悪役声になり、視聴者をビビらせるのではないかと思ってる》

 といった、ハヤトの裏切りや暴走を懸念する考察が多数上がっている。

 また、ハヤトのプログラムには乃木と別人格「F」が深く関わっているという点に、

《Fを元に構築されたAIが何故いるんだ どういう目的でFをモデルにしたんだ、、、、、》
《てか何でハヤトはFをベースにして作られたんだ???AIなんて別にモデルいらなくないか?》

 と、疑問を抱く声も。

 主演の堺は7月25日に都内で開催された『VIVANT』のイベントで、「第2シーズンを通して、初めてFが立ち上がってきた感じがします。第1シーズンでは、まだ設定的にもあやふやだったところがあったのですが、第2シーズンではFがなんでFなのか、どういう人物なのかがよりくっきり描かれていきます」と、今後、Fの人物像が深掘りされることを明らかにしているが、その過程でFとハヤトの関係性が明らかになることもあるかもしれない。

 一般論として、映画やドラマに“頼れる高性能AI”が登場すると、それが暴走したり制御不能になり、主人公たちがピンチを迎える展開が半ばお約束と化している。ハヤトがそうなったら、別班は窮地に陥りそうだが、果たして――。

特撮・ドラマ・映画ライター・トシ
幼少期に『仮面ライダーアギト』を観て複雑なシナリオに「何かとんでもないモノがスタートした!」と衝撃を受け、平成ライダー、そして現在放送中の令和ライダーを筆頭に、特撮作品を愛するように。
特撮出身の俳優を追う過程で一般ドラマや映画の世界にも興味を抱くようになり、旬なドラマ・映画は欠かさずチェック。エキストラとして作品に参加し、阿部サダヲ藤原竜也など一流の俳優陣の生の芝居に衝撃を受けることもしばしば。『VIVANT』第1シーズンでは考察を大いに楽しんだ。