「毎年、”今年の夏が一番暑い”と言われますけど、今年はもう別格ですよね。昼も夜もエアコンを切るなんて考えられません。でも、月末に電気代の請求が来ると思うと、本当に怖いんです」
そう話すのは、小学生と保育園児の2人を育てる、山梨県在住の40代主婦だ。
気象庁の集計では、7月21日に3地点、22日に4地点、23日に7地点、25日に山梨県を含む6地点で40℃以上を観測するなど、記録的な高温をみせている。
「子どもが熱中症になったら困るので、日中はもちろん夜もつけっぱなしです。ニュースでは去年より電気代が上がっているというし、スーパーでは食料品も値上がりしていますし、正直どこを削ればいいのか分かりません」(前同)
エアコンを止められない猛暑と、上昇を続ける電気料金。2026年の夏は、多くの家庭にとって"二重苦"となっている。
燃料価格の高止まりや円安などを背景に、大手電力会社では料金の上昇が続く一方、各地では40℃前後の危険な暑さが相次ぎ、エアコンの使用を控えること自体が命に関わりかねない状況となっている。政府は7〜9月使用分の電気・ガス料金を対象に補助を実施しているものの、「焼け石に水」と感じる家庭も少なくない。
都内在住の30代会社員の女性も、こう打ち明ける。
「去年までは設定温度を高くしたり、こまめに消したりとか工夫していました。でも今年は暑すぎて無理です。家に帰ったらすぐエアコンをつけますし、夜も朝までつけっぱなし。節約したい気持ちはあるけれど、管理すること自体がもうストレスで疲れますし、なによりも体調を崩して病院に行くほうが高くつくとなると本末転倒ですしね」
SNS上でも、《電気代の請求書を見るのが怖い》《エアコンを切る選択肢なんて今年はない》《エアコンはもはやライフライン》《食費を削るしかないのかな》《暑さも電気代も過去最高レベル》といった悲鳴が相次いでいる。
節約したいが、エアコンだけは止められない。かつてのように「我慢して乗り切る」が通用しない酷暑のなか、多くの家庭は家計と健康の間で難しい選択を迫られている。
では、エアコンを我慢せず、それでも電気代を少しでも抑える方法はあるのか。
節約アドバイザーの丸山晴美さんに、今年の夏を乗り切るための現実的な家計防衛術を聞いた。
「請求書を見るのが怖い…」電気代高騰の夏、節約のプロが教える"エアコンを我慢しない"家計防衛術