■濱田岳演じるハッカー・東条が疑わしい「5つの疑惑」
東条(濱田)が疑われている理由――1つは、新庄(竜星)側に強力なハッカーがいて、その人物によって空港の監視カメラの映像が細工されたという流れだったが、その犯人が“ブルーウォーカー”こと太田(花岡)を上回る実力者の仕業だとされること。太田は、別班の乃木(堺)がこれまで出会ってきたなかでも1番の超一流のハッカーで、第12話でも大活躍した。それだけに、彼女を上回る凄腕ハッカーが都合よく新庄側にいるのか? と乃木は怪しんでいる。そんななかで、ある程度の情報を把握できて、先回りで工作を仕掛けられる立場にいるのが東条、という推理だ。
実際、第12話の東条には不審な点が多く見られた。同回では、野崎(阿部)と東条の公安サイド、乃木と太田の別班サイドがリモートで話し合う際に、当初は公安の本部を利用していたが、長時間の密談ができないという理由から、野崎が東条の家に場所を移そうと提案する場面があった。そして移動後、野崎が「おいどうだ、何か出たか?」と部屋に入ってきた瞬間、東条はビクッと反応。何か作業中だったのを、隠しているような反応を見せた。
また、同場面で乃木が「東条さんを退席させてください」と、東条の家でありながら、彼の退席を促す場面も。直前の公安の本部では、乃木側が人払いをお願いした際、眼鏡の刑事・和久井(田中俊介/36)が部屋を出る直前、東条を意味深に見るような演出もあり、東条は公安と別班の両方から怪しまれている感じも……。
さらに、同回では新庄側が捜査をかく乱するため、全く関係ない茨城空港の監視カメラの映像を、いかにも映像を差し替えた形跡があったかのように細工したこと、そして実際に新庄が利用したのは、茨城空港ではなく新富士空港だったことが判明するシーンがあったが、東条は“ずっと寝ていて連絡が取れない”という理由で同場面に登場しなかった。そして、この映像データを差し替えるやり方は、東条が第1シーズン第3話で乃木が丸菱商事のデータセンターに忍び込む際に協力した方法とよく似ているのだ。
そして、次回第13話(8月9日)予告では《最大の裏切り者――》というテロップの後に次々と映る登場人物に東条も含まれているだけでなく、太田の「特殊なプロトコルを使って、国内の別の場所から侵入……」という、裏切り者が国内にいることを示唆する発言も――。
公安、さらには乃木が東条を疑っているような描写があること、重要な局面に“寝ていて連絡が取れない”という理由で登場しなかったこと、東条の過去の手法と新庄の協力者の手口が似ていること、そして意味深な次回予告の演出――これら5つの点から、
《公安では退席させなかった東条を、東条の家では何かを疑って乃木が退席させようとしてた》
《裏切りに気付いた野崎は東条を泳がせていて乃木や太田も気付いた? 太田が寝不足なのは手の内を知る東条を相手に対策を打つ為?》
《東条が怪しいなら公安のワクイがやたら警戒して部屋から出るのを渋ったのも合点がいくし、新庄の時みたいに何かと理由つけて若干牽制する野崎(薄々裏切り者と分かっていそうな所)も納得いきすぎる》
《新庄出国時の映像切り替えのミスリード、あれが丸菱のデータセンター侵入時のものと同じなんだよね映像データ差し替えした手口と全く同じなので東条はモニターだと思う》
《東条さん怪しすぎる⋯めっちゃ好きだったから裏切ってたら悲しい⋯》
といった、疑う声が多く寄せられている。
ただ、『VIVANT』は視聴者の予想を裏切るどんでん返しが毎回のように起こる作品でもあるため、
《東条が裏切ってるというのはあまりにバレバレだからこれはミスリード》
《東条裏切り者説が出てるけどあからさますぎんか?》
《東条怪しいな…一瞬何か別のことをやってる描写もあったけどミスリードかな》
と、露骨に怪しい描写が多いことから、ミスリードを疑う声も。
多くの理由から疑惑のまなざしを向けられている東条。彼がコソコソ“何か”をしているのは間違いないが、果たして裏切り者なのか、それとも――。
特撮・ドラマ・映画ライター・トシ
幼少期に『仮面ライダーアギト』を観て複雑なシナリオに「何かとんでもないモノがスタートした!」と衝撃を受け、平成ライダー、そして現在放送中の令和ライダーを筆頭に、特撮作品を愛するように。
特撮出身の俳優を追う過程で一般ドラマや映画の世界にも興味を抱くようになり、旬なドラマ・映画は欠かさずチェック。エキストラとして作品に参加し、阿部サダヲや藤原竜也など一流の俳優陣の生の芝居に衝撃を受けることもしばしば。『VIVANT』第1シーズンでは考察を大いに楽しんだ。