■演技巧者がそろったアベンジャーズ状態
同級生役の4人だけでなく、刑事・南良理香子を演じた江口のりこ(46)も良かった。2012年版は2時間ドラマのため、1クールもたせるにはトピック不足と思われたが、そこに“プラス1”でハマったのが江口。シリアス、不気味、コミカルと変幻自在の演技で刺激を与えつつ、明晰な推理でドラマを前に進めていった。原作の男性から女性へ変更され、キャラも変わっていたが、この改変が大成功していた。
井上は公式サイトで「(台本を読んで)彼らの心模様や関係性の変化の描写に興味を持った」と語っていた。考察系の内容だが、本作は同級生の感情があらわになっていくのがメインに描かれる、人間ドラマの部分を強調していた。これにプラス、竹内をはじめとするキャスト陣の演技力が加わったことが、ヒットにつながったのだろう。
竹内は25年放送の『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(TBS系)に、Netflixの『10DANCE』と、高い演技力で主演ドラマを立て続けにヒットに導いている。もはやヒット請負人といってもいい存在だろう。(ドラマライター・ヤマカワ)
■ドラマライター・ヤマカワ
編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。